新登場の「シームレスダウンハガー900」シリーズ、シームレスの秘密は新開発の「スパイダーバッフルシステム」なる新構造にあります。通常のシュラフでは、バッグ内部に仕切りとなる隔壁(バッフル)が縫いこまれているのが一般的。この隔壁は、保温性低下の原因となる中綿の偏りを防ぐためにあるのですが、ダウンの保温性を最大限に引き出そうとするなら、ダウンひとつひとつが空気を含んで膨らむだけの十分なスペースが必要です。
「ダウンの偏りを防ぎながら、十分にダウンを膨らませる方法はないか? 」そんな発想から生まれたのがこの新構造。仕切りとなる隔壁を縫い込む代わりに、バッグ全体に張りめぐらされているのはスパイダーヤーンと呼ばれる特殊な糸。このヤーンにダウンが絡みつくことで、バッグ内部を縫い目で区切ることなく、全体に均一な量のダウンをキープできるようになっているのです。
隔壁がないからダウンが膨らむスペースが広がり、保温力のカギとなるロフト(かさ高さ)を引き出せるという仕組み。さらにバッグ内部に隔壁を縫いとめていないから、表地には縫製によって生まれる針穴もほとんどなし。外から冷気が入ることも、内部の温まった空気が外に出て行くこともなく、優れた保温効率を発揮します。
もちろんモンベル自慢のストレッチ性、軽量・コンパクト化のための工夫も満載。バッグ内側の体に接する面には、抜群の伸縮性で快適な眠りを提供する「スーパースパイラルストレッチシステム」を搭載。中綿には超高品質900フィルパワー・EXダウンを採用、ひとつひとつの羽毛が大きいため、少ない綿量でも暖かい空気をたっぷり蓄えられます。圧縮からの復元性にも優れるため、コンパクトに収納できるのもポイント。生地には十分な強度とともに薄さ・軽さを実現したバリスティックエアライトを採用しています。
さらに表地に防水透湿性素材を組み合わせた「シームレス ドライ ダウンハガー900」(4万7000〜5万9000円/税別)シリーズも登場。防水・防風仕様でシュラフカバー要らず、長期の山行などできるだけ装備を少なくしたい人ならこちらがおすすめです。
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文/&GP
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