ファーバーカステルとは、現存する世界最古の筆記具メーカー。色鉛筆をはじめとする描画材や万年筆などは多彩な品揃えで、ゴッホなどの名だたる画家や文豪のみならず、シャネルやフェンディを手がけた世界的なファッションデザイナー、カール・ラガードフェルドといった、各界のプロフェッショナルに愛用されているまさに逸品。
2016年の「ペン・オブ・ザ・イヤー」は、ロートリゲン公フランツ・シュテファンとマリア・テレジアが避暑地として愛用していたシェーンブルン宮殿内の「漆の間」をモチーフに製作されています。
当時としては異例の恋愛結婚で結ばれたふたり。1765年に夫フランツ・シュテファンがこの世を去り、悲しみにくれたマリア・テレジアは二人が好んだ漆を贅沢にしつらえた「漆の間」をつくり、亡き夫を偲びました。
この「漆の間」の修復技術者シルビア・ミクリン女史と日本人漆芸家の更谷富造氏がデザイン協力。「ゴールドコート」はオニキスを施し、胴軸には平蒔絵のプレートをメープルウッドと共に組み合わせ、「プラチナコート」の胴軸には漆黒のオニキスが用いられています。
高い技術力で世界的に有名なヘルベルト・ステファン宝石加工所の監修のもと、すべて手作りで製作され、シリアルナンバーが刻まれます。
「ゴールドコート万年筆」は世界120本、「プラチナコート万年筆」は世界500本の限定販売です。厳選された素材が奏でる調和、品格の漂う美しさ、そして高い機能性を有した一生モノの万年筆です。
ゴールドコート 108万円
プラチナコート 54万円
(文/&GP編集部)
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