ファンの付いた作業ウエアはこれまでもありましたが、これをアシックスがスポーツウエアに応用し、誕生したのがジャケット型の「AIR CONDITION WEAR」。
腹部に搭載した2基の小型ファンが特徴で、このファンが外の空気をウエアの内部に取り込み、その流動する涼しい空気によって汗を蒸発させるとともに、内部の湿った温かい空気を首元や袖口から効率よく逃がすという仕組みです。収納可能なフードをかぶれば、頭部まで涼しい気流が行きわたります。
また、もうひとつの特徴が、前身ごろの左右に搭載したスリット。ここに手を入れることでウエア内に流れる涼しい空気に触れられます。これは、手のひらには体温調節を担う動静脈吻合という血管があり、この血管を通る血液を冷やすことで効率よく体全体を冷やせる「ハンドクーリング理論」に基づいたものだそう。さらに、スリットの内部にはパイル生地を採用していて、手のひらの汗などを拭いやすいようになっています。
では、このウエアがどれくらいの効果があるかというと、アシックススポーツ工学研究所による実証実験によると、衣服内温度を約1.0から1.5℃、湿度を約10%下げる効果が期待できるとのこと。このジャケットが1枚あれば、スポーツ時の休憩時間や、スポーツ観戦時などに重宝しそうです。
ファンの電源は、乾電池式のバッテリー。ファンの風量は強・弱の2段階調整ができ、バッテリーは取り外してジャケットだけを洗濯できます。
カラーは、パフォーマンスブラックとブリリアントホワイトの2色で、サイズはS、M、L、2XLの展開。アシックス原宿フラッグシップ、アシックスオンラインストアで発売中です。
<文/&GP>
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