ユーザーのLINEや、「LINEマンガ」などLINE関連サービスの利用履歴を解析し、自動的に推定されたユーザー属性・関心軸をもとに、個人に最適化された記事をオススメする「FOR YOU」機能を搭載します。
もちろん、あくまでも利用履歴を解析するだけで、電話番号やメールアドレス、アドレス帳、トークなどは含まれず、個人を識別することはありません。また、個人を識別できる情報を広告主などの第三者へ提供することもないそうです。
「FOR YOU」はLINEアプリ内のLINE NEWSのトップページに表示され、導入後は、ユーザーが実際に読んだ記事も参照し、独自の推計エンジンでオススメ記事を導き出します。こちらは3月中に実装予定です。
タイムラインに「ニュース枠」が新設
LINEの友だち間にだけ公開されるSNSである「タイムライン」。そんなタイムラインの最上部LINE NEWSと「LINEアカウントメディアプラットフォーム」参画メディアのニュースを常に表示するニュース枠が新設されます。
記事は常時3件掲載位され、定期的に更新されます。4月からは、「友だち限定記事」機能を導入予定。これは「LINEアカウントメディア プラットフォーム」参画企業のアカウントを「友だち」として登録することで、記事を閲覧できるというものです。
スタート時は全ユーザーに同じニュースが配信されますが、2016年上半期中に「FOR YOU」機能との連携によるパーソナライズ配信を開始予定です。
地方紙など17メディアが新たに参画
「LINEアカウントメディア プラットフォーム」に、ブロック紙や地方紙、グルメやタウン情報の専門媒体など、22メディアの参画が決まりました。
これにより、ニュースの配信元となるメディアは全60メディアに拡充されます。
また、メディア向けも機能として「ニュースエンゲージメントランク」を2016年上半期中に導入。ユーザーの満足度を測定する機能で、6月に導入予定のマネタイズでも満足度に応じた可変分配レートの導入が検討されます。これにより、各メディアがさらにユーザーのニーズに合ったニュースを配信できる場を提供できるようにするそうです。
LINEは、すでにアプリとして「LINE NEWS」を提供していますが、こちらはニュースを”能動的”にたくさん読もうとするユーザーが多いのだとか。
「LINE」アプリ内のニュースは、「LINE NEWS」のアカウントを友だちに追加するだけで旬のトピックをトークとして配信するので、”受動的”に情報を得たいユーザーにぴったりです。LINE株式会社の上級執行役員でメディア担当の島村武志氏は、「両方を共存させながら進化していきたい」と語っていました。
キュレーションアプリやSNSなど、ニュースを閲覧する手段が増えつつあるいま、今後のLINEのニュース事業から目が離せません!
(文/今西絢美)
編集プロダクション「ゴーズ」所属。スマートフォンなどのデジタル製品を中心に、アプリや関連サービスに関する記事をウェブや雑誌で執筆中。趣味は食べ歩きで、食にまつわるサービスや製品のチェックがライフワーク。
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