なお、スピーカー上部には、スマートフォンを設置できる窪みが設けられており、この部分にスマートフォンを置くことで10W出力のワイヤレス充電(Qi)が利用可能。周辺機器メーカーとしてのノウハウを生かしたユニークな特徴です。
■「OK Google」で操作できる
同製品は、Googleアシスタントに対応。「OK Google」のボイスコマンドを用いて、音楽の再生はもちろん、検索やGoogleホームアプリ経由で連携したIoT機器のコントロールも行えます。
また、Googleアシスタント対応のスマートスピーカーとのペアリングが可能です。すでにスマートスピーカーを所持している場合にも、複数台からの同時再生にも対応させられるという点がメリット。特に、リビングなど音質にこだわりたい部屋での追加設置は検討の価値アリです。
「Googleアシスタント対応のスマートスピーカーはすでに使っているけれど、音質に不満」という場合には、ぜひチェックしてみましょう。
ちなみに、本体前面にはボタンも配置されており、音量調整などの操作は、音声コマンドだけでなくボタン操作でも行えます。
また、スマートフォンやPCに接続し、Bluetoothスピーカーのように転送した楽曲を再生する用途でも利用可能です。
■完全ワイヤレスイヤホンも同時発売
そのほか、「SOUNDFORM 完全ワイヤレスイヤホン」と、「BOOST↑ CHARGE ワイヤレス充電スタンド付き Bluetooth スピーカー」の2製品も10月23日に発売されます。
SOUNDFORM 完全ワイヤレスイヤホンは、5時間の連続再生が可能で、IPX5の防滴性能を備えます。価格は5680円。
「BOOST↑ CHARGE ワイヤレス充電スタンド付き Bluetooth スピーカー」は、その名の通り、最大10Wでスマートフォンをワイヤレス充電しながら、楽曲や通話音声を再生できます。価格は6599円。
なお、「SOUNDFORM ELITE Hi-Fi スマートスピーカー」がスピーカーをベースにワイヤレス充電器が備わっている製品だとすると、「BOOST↑ CHARGE ワイヤレス充電スタンド付き Bluetooth スピーカー」は、ワイヤレス充電器をベースにスピーカーを備えたようなイメージです。
■体験会は二子玉川の蔦屋家電2Fにて
発売は10月23日ですが、10月2日〜4日にかけて、二子玉川蔦屋家電の2階にあるイベントスペースE-room2にてSOUNDFORM ELITE Hi-Fi スマートスピーカーの体験会が実施されています。
実施時間は11:00〜17:00。同製品の音質を確かめたい場合には、ぜひ訪れてみましょう。また、「SOUNDFORM 完全ワイヤレスイヤホン」と「BOOST↑ CHARGE ワイヤレス充電スタンド付き Bluetooth スピーカー」も展示されています。
■オーディオジャンルを今後広げていく
10月2日の体験会では、ベルキンのナショナルセールスマネージャーである石井 靖人氏がいらっしゃったので、同氏に製品背景について尋ねました。
「実は、ベルキンとしてオーディオのマーケットに出て行きたい気持ちは10年くらい前からありました。ただし、モバイル機器のアクセサリーメーカーでしたので、協業や新ブランドの設立などの方法をいろいろと検討してきたのです。今回は、まず第一弾として、ご縁があったデビアレさんと協業したスマートスピーカーでスタートしたかたち。今後オーディオのレンジはかなり広げていきます」
また、今回のスマートスピーカーはGoogleアシスタント対応製品でしたが、Amazon AlexaやSiriをサポートする製品も今後登場する予定とのこと。
「CESでも発表していたのですが、まずGoogleアシスタント版を出して、この後にAlexaとAirPlayに対応した次のバージョンも出す予定です。日本での発表・発売時期は未定ですが、米国ではこの年末くらいになるのではないかと思います」
* * *
ベルキンのスマートスピーカーは、スマートフォンの充電器としても使え、音質にもこだわる部分がユニーク。想定利用用途としてオーディオ機器の比重が高い人にとっては、魅力的な選択肢になるのではないでしょうか。
>> ベルキン
<取材・文/井上 晃>
井上 晃|スマートフォンやタブレットを軸に、最新ガジェットやITサービスについて取材。Webメディアや雑誌に、速報、レビュー、コラムなどを寄稿する。Twitter
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