これまではiPhoneを格安SIM(MVNO)で使うには、キャリアで本体を購入した後、いわゆる2年縛りを待ってから格安SIMに乗り換えるという方法が一般的だった。DoCoMoの機種ならSIMロック解除不要で格安SIMが使える場合が多いため、中古市場でDoCoMo版iPhoneばかりが売れるという現象も。
またはAppleでSIMロックフリーのボディを購入し、用意した格安SIMカードを使うという手もあった。正直、ちょっと割高感があったが、iPhone SEではぐっと手頃な価格になったのもポイント。
例えばiPhone SE 16GBなら5万2800円、これはiPhone 6Sと比べて3万円以上も安い価格設定。24回払いの場合月額2200円となる。3大キャリアで新機種にチェンジするよりも、最新機種を格安SIMで使うことがグッと現実的になった。
格安SIMの例として、今すぐ入手できるのが「OCN モバイルONE」だ。例えばデータ専用SIMなら3GBが月1100円、5GBが月1450円、10GBなら月2300円で利用できる。他にも110MB/日で月900円、170MB/日で月1380円のプランも用意されている。700円の追加でMNPに対応した音声通話も可能なので、電話番号を変えずに使うことができる。110MB/日なら月1600円、3GBなら月1800円から使えるワケだ。
1日110MBと言われてもピンとこない人もいるだろう。1日中動画を見るような使い方なら無理だが、朝から晩までメールやweb、SNSを使い、30分程度の動画を見るくらいなら110MB以内に収まることが多い。OCNには実例を交えた解説サイトもあるので参考にしてほしい。
つまり本体2200円+1600円=月3800円で、電話番号を変えずに最新のiPhoneが使えるという計算(価格は全て税抜)。格安スマホ並みの料金で使うことが可能になる。
もちろん使い方は人により異なる。通話が中心の人や、家族間通話無料などのメリットを考えると一概に安いとは言い切れない。大手3社は通話無料のプランを導入しているため、あっという間に大手キャリア同等の料金になるだろう(通話料30秒20円)。
通話料を抑えたければデータ通信専用カードと「050Plus」を活用して対処するのも手。ただし110、119などには電話できないし、電話番号も変わるため、3大キャリアから移行するにはハードルが高い。
メールやWeb閲覧が中心で、通話はLINEやmessengerなどをでOKという人ならば話は別。MNPで電話番号をそのまま引き継いでも、ほぼ受信専用や、あまり自分から電話をしない人、データ重視派ならば検討の価値アリだ。
(文/&GP編集部)
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