「Kano PC for GIGA school」は、先行発売中の教育現場向けWindowsタブレット「Kano PC」のGIGAスクール向けモデル。基板やバッテリー、スピーカーなどの部品一式が同梱された製作キットで、ひとつひとつのパーツをユーザー自らが組み立てながら、コンピュータ内部の仕組みと働きを、目で見て理解しながら学べるようになっています。
PCの自作というとちょっと敷居が高い気がしますが、付属のブックレットを見ながら組み立てられるし、ハンダづけのような細かい作業や複雑な設定があるわけではないので初心者でも大丈夫。本体をカバーする筐体は、スケルトンになっているので、完成後も自分で組み立てたパーツを目で見て楽しめます。
本体には、Windows 10 Proを搭載しており、完成したタブレットPCは、自社製アプリを使ってコンピュータの内部の仕組みやコーディングなどの基本知識を遊びながら学べます。また、今回のモデルにはGIGAスクール向けとしてKano純正のフレキシブルアーム式Webカメラもついており、オンライン学習にも対応できるようになっています。
オレンジカラーが可愛いキーボードはカバースタンドを兼ねたもので、国内で最も一般的に使用されているJIS配列に準拠。小さな子どもが使うものとなると耐久性がやや心配ですが、「Kano PC for GIGA school」は高さ約1mからの落下テストを実施している点も安心できます。組み立て可能な仕様ゆえ、万一バッテリーなどに故障が発生した場合も、該当する部品を交換することで復旧できるのもありがたいところ。
かんたんにスペックも整理しておきましょう。CPUはIntel Celeron N4000で、メモリーは4GB RAM DDR3L、ストレージはeMMC 64GBでmicroSDカードの増設も可能。もちろん無線LANに対応しており、USB 3.0対応のType-AやUSB-Type C、HDMIなど拡張ポートも一般的なものが付いています。
ディスプレイは11.6インチタッチスクリーン、本体重量はキーボード無しで1.23kg。キーボードを含めると1.765kgと、子どもにとってはやや重さがありますが、室内での使用が中心であることを考えるとむしろこれくらいの重さがあったほうが安定して使えるかもしれません。
10月下旬よりGIGAスクール関連企業向けに発売予定とのことですが、これは大人だって欲しいかも!
>> リンクスインターナショナル「Kano PC for GIGA school」
<文/&GP>
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