■アプリだけでプログラミング体験も
筆者も実際にiRobot Codingアプリを使ったRootのプログラミングを体験してみたが、ブロックを並べるだけで上下左右に動かす、回転させる、好きな色に光らせたり、好きな音階で音を鳴らしたりといったことがとても簡単にできる。
アプリとRootをペアリングして動作させたり、ペアリングを解除してシミュレーションで動かしたりといった操作もスムーズで、全くストレスを感じることはなかった。
BluetoothやWi-Fi経由でアプリと機器を接続する場面は、ITリテラシーの高さに関係なく失敗することも多いため、たくさんの子供たちがいる学校の教育現場では、こういった操作性のスムーズさは助かるのではないかと感じた。
ブロックを選ぶと動く距離を1mm単位で調整したり、音の高さや長さ(音符の種類)、光の色などを変えたりできるので、習熟度に合わせてやりたいことにすぐにチャレンジできる。
クラウドに保存されたプログラムを読み込むのも、パスワード(5つの英数字)を入れるだけなので、個人情報が流出する心配もなく、高度なプログラミングを読み込んで体験するということも簡単だ。
「全国でパイロット授業をやっていると、子供たちの発想がRootによって引き出せるのを感じました。昨年末のクリスマスシーズンでは、LEDを赤と緑に光らせてジングルベルを鳴らすという発想が出てきました。
2~3人のグループで1つを使っていたのですが、2つのRootを組み合わせて一緒に演技させようとか、そういう発想が自然に生まれるのが面白いです。Rootを一回使ってみてクラウドに保存し、自宅で続きをやって、また友達に見せるということもできます。
(持ち帰る場合は)タブレットやパソコンなどが必要になりますが、子供たちの発想がさらに広がっていくと思うので、没頭して深めていく体験になればいいなと思っています」(為田氏)
iRobot Codingアプリは既に無料ダウンロードが可能なので、STEM教育に興味のある方は一度ダウンロードしてみてはいかがだろうか。
>> アイロボット「Root」
<取材・文/安蔵靖志>
安蔵靖志|IT・家電ジャーナリスト 一般財団法人家電製品協会認定 家電製品総合アドバイザー、スマートマスター。AllAbout家電ガイド。ITや家電に関する記事執筆のほか、家電の専門家としてテレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。Facebookはこちら
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