SIEより2012年に発売、多くのファンから熱い支持を集めた「nasne」。本体に地上デジタルおよびBS/110度CSデジタルチューナーを搭載し、PlayStation 4および対応アプリと組み合わせることで、自宅や外出先からテレビ番組の視聴や録画が楽しめるという、メディアストレージ一体型のネットワークレコーダーです。
放送中の番組や録画済みの番組を、ネットワーク経由で自宅の好きな場所で視聴できるのはもちろん、外出先からのアクセスにも対応。手持ちのスマホやPCから録画済みの番組にアクセスしても楽しめるし、リモートで録画予約を行うことも可能。録画済みの番組を手持ちの端末に保存しておけば、オフラインで楽します。
この「nasne」、諸事情にていったんは生産終了となりましたが、その復活が報じられたのは20年秋のこと。以降は、メディアストレージの開発製造に優れたノウハウを持つバッファローがハードウェア事業を継承、SIEはアプリ開発やネットワークサービスの運営を継続して担うこととなっています。
この3月末にバッファローから発売される新型「nasne」の大きな特徴は、従来からのPlayStation 4と組み合わせての番組視聴に加えて、SIEが2021年末のリリースを予定するPlayStation5用TVアプリ「torne」への対応を予定していること。
またハードウェア面では、旧「nasne」で1TBだった内蔵ハードディスク容量を、新型「nasne」では2TBまで容量アップ、本体だけで最大で約386時間もの録画ができるようになっています。
さらに、外付ハードディスクによる容量追加も、旧「nasne」では最大2TBまでだったのが、新型「nasne」では最大6TBまで拡張可能に。同時に、ACアダプタ不要で使えるポータブルタイプのHDDやSSDにも対応、より省スペースでの容量拡張ができるようになっています。
このほか、より手軽に容量アップできるよう、外付けストレージのファイルシステムを変更したり、本体の安定性を確保するために静音設計のファンを搭載するといった細かな工夫も。またモバイル用TV視聴アプリ「torne mobile」のiOS版における視聴画質を720pのHD画質まで向上させるなど、外出先でもより精細な映像が楽しめるようになっています。
昨秋の事業継承発表以来、いまかいまかと待ちわびていたファンにはまさに朗報。すでにPS5を持っている人はもちろん、これから買うつもりの人も、楽しみがより広がるガジェットであることは間違いなさそうです。
<文/&GP>
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