独自路線を行くフルサイズ一眼ミラーレス「fp L」は、グリップやファインダーすら省いた割り切ったデザイン。その結果、ボディ単体では重さ約375g、サイズは112.6×69.9×45.3mmという、従来のフルサイズ一眼のイメージを覆す、ポケットサイズのコンパクトなボディが完成。グリップやアクセサリーシュー、リグなどは、個々人のニーズに応じて好みで装着してください、という拡張性を重視した柔軟なカメラです。
約6100万画素の高画素で、緻密な描写が求められる撮影にも対応。この高画素の利点を生かし、クロップズームという機能も搭載。画像の一部を切り出すことで、擬似的に望遠レンズで撮影したような画角での撮影が可能に。ファイルサイズを節約したい場合などにも便利でしょう。
オートフォーカス性能も進化を果たし、「fp」ではコントラストAFのみ搭載だったところを、像面位相差AFにも対応したハイブリッドとなり、さらに高速なAFが可能となりました。また、「fp」ユーザーにとっては待望だった、外付けの電子ビューファインダー「EVF-11」も新たに発売。背面液晶ではなく、ファインダーを覗き、しっかりと構図に集中して撮影したい、というニーズに応えたアイテム。こちらのファインダーは「fp」にも装着可能です。
撮影時に好みの色味を選択できるカラーモードの機能には、新たに2種類が追加され、“パウダーブルー”では青みと透明感がまるでネガフィルムで撮影したような繊細な表現を可能に。“デュオトーン”では、大胆にも70,80年代のポスター風のカラーに加工でき、写真のイメージを覆すような表現が可能となります。
撮影モードの細かな設定をQRコードとして書き出し、他の「fp」「fp L」に読み込ませるユニークな機能も搭載。写真仲間同士、あるいはSNSで設定を共有するといった楽しみ方ができる他、「fp L」を複数台使う撮影現場でも設定の同期が容易になるという利便性も。USB給電にも対応したことでバッテリーの管理もより柔軟になっています。
なお、「fp」で「EVF-11」「2種のカラーモード」「QRコードによる設定の保存/読込」を使用するには、後日ファームウェアアップデート後(日程未定)になるとのこと。
「fp L」の「L」には、Leap(跳躍)や、Liberty(自由)の意味が込められているんだとか。ただ高画素というだけでなく、コンパクトさを活かした身軽なお散歩写真から、プロ仕様のムービーまで対応できる「fp L」。ウィークポイントだった電子ビューファインダーまで登場したことで、他社からの乗り換え組も増加しそうです。
<文/&GP>
【関連記事】
◆27gで手ブレ補正付きの極小アクションカメラ、どこに着けて撮影してみる?
◆クラシカルなスタイルで撮影意欲をそそる「FUJIFILM X-E4」
◆スマホでは撮れない写真や動画を撮影できるカメラ5選
- 1
- 2