登場から100年以上が経過している現在でもアメリカのファクトリーで作られていることからも、靴作りに対する情熱と生産背景へのこだわりが窺える。
2016年春夏シーズンの限定モデルとして発表された新作は、ライニングにペイズリー柄のリバティファブリックを使用したもの。アメリカの老舗ブーツメーカーとイギリスの歴史あるテキスタイルメーカーの魅力を組み合わせ、グッドイヤーウエルト製法で作られたブーツは、重厚感と上質さのある仕上がりになっている。
アッパーに採用しているのは、ホーウィン社製のフルグレインレザー。1905年に創業した老舗であり、現在北米で唯一の最高級のコードバンを造るタンナーとしても知られるホーウィン社のレザーの質感は、やはり男心をくすぐる。
アウトソールには、ビブラム社製のラバーヒールを搭載。フットベッドにも上質なレザーを使うなど、細部のパーツ選びにも抜かりがない。
メンテナンスを楽しみながら長く付き合うことができるブーツを探している方に、オススメしたい一足だ。価格は7万5600円。
（文／神津文人）
こうづふみひと／エディター、ライター
カルチャー誌ファッション誌、モノ誌とメンズ誌の編集部を渡り歩いてフリーランスに。現在はフィットネス関連、スニーカー関連を中心に雑誌やWebメディアで執筆中。『青トレ：青学駅伝チームのコアトレーニング＆ストレッチ』（徳間書店）にも携わった。
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