■温度センサーや扉開閉センサーなど、計16個のセンサーで全室をしっかり管理
置けるスマート大容量シリーズのこだわりについて三菱電機 静岡製作所 営業部 冷蔵庫営業課の遊佐正治氏は「全室をきちんと仕切っている『全室独立構造』にあります」と語る。
「このシリーズでは全室に温度センサーや扉開閉センサーなど合わせて計16個のセンサーを搭載しており、開け閉め、つまり使用時の把握と、温度の管理を各部屋でしています。約-7℃の温度帯の『瞬冷凍室』も、全室をきちんと仕切って温度管理、扉開閉管理をしているからこそできる機能です」(遊佐氏)
「氷点下ストッカーD A.I.」と「切れちゃう瞬冷凍 A.I.」に加えて、「全室独立おまかせA.I.」になって新たに搭載したのがAIによる「急速自動製氷」の制御と「熱いまま自動で瞬冷凍」の制御、さらに冷凍室の「霜付き抑制」だ。
まずは「氷点下ストッカーD A.I.」と「切れちゃう瞬冷凍 A.I.」からおさらいしていこう。
「氷点下ストッカーD A.I.」はゆっくりと冷却することで氷点下でも凍結しない「過冷却現象」を応用し、約-3℃~0℃の氷点下でも食材が凍らないというもの。最新モデルではAIがユーザーの活動時間と非活動時間を学習・分析して過冷却状態を保つ。
「非活動時間の時にもう少し温度を下げることで、1日の平均温度を下げ、しっかり鮮度長持ちに貢献します」(遊佐氏)
「切れちゃう瞬冷凍 A.I.」は約-7℃まで過冷却状態を保ち、そこで瞬時に氷核を形成させることで、通常の冷凍で起こる食材の細胞破壊を抑えておいしく冷凍できるというもの。約-7℃と冷凍室(約-18℃)よりも温度が高めなので、食品を解凍せずにそのまま切ったり、スプーンですくったりして調理に使えるのも魅力だ。
「こちらも深夜帯などの冷蔵庫を使わない非活動時間に、温度を全体的に下げることで保存期間を延ばすようにしています」(遊佐氏)
2019年モデルから搭載する「切れちゃう瞬冷凍A.I.」では、2020年モデルでは温かい食品でもあら熱取り不要で冷凍できる「あついまま瞬冷凍」をAIが自動で判断して行ってくれるようになった。
「従来はタッチパネルで『あついまま瞬冷凍』のボタンを設定する必要がありましたが、新モデルは熱いものを入れるだけで自動的に感知し、急冷して粗熱取りをして熱いものをおいしく冷凍します。操作が苦手な人でも入れるだけでおいしく保存できるようになっています」(遊佐氏)