世界シェア急拡大中の中国スマホメーカーが日本参入!「realme」に勝算はあるのか?

■若いユーザーに支持されて急成長

realmeは2018年8月に設立された新進のメーカー。筆者が見聞きしたことに間違いがなければ、もともとはOPPOのサブブランドとしてスタートしたはずで、現在はOPPOから独立して事業を展開しています。

2019年から本格的なグローバル展開を開始し、2020年の始めに「スマートフォン+IoT」という戦略的エコシステムを発表。2020年11月には世界でスマートフォン販売台数5000万台を達成し、2020年の第3四半期には出荷台数シェア7位になっています。わずか3年足らずで、日本メーカーを含む多くのメーカーをごぼう抜きにしたと言っていいでしょう。

▲スマホの出荷台数では世界7位となり、最も急成長しているスマホブランドと評価されている

2021年4月現在、アジア、ヨーロッパ、オセアニア、アフリカなど、世界61の国と地域に進出。そのうち13地域ではスマホシェアのトップ5入りを果たしているそうです。

▲フィリピンとマレーシアではトップ3入りを果たしている

realme躍進の理由は、徹底したブランド戦略にあるようです。メインターゲットである若年層にアピールすべく、デザインに注力。自社のデザインスタジオを設立し、世界的に著名なデザイナーも起用。その中には、日本を代表するプロダクトデザイナーの深澤直人氏も含まれます。

▲左からブランドビジュアルデザインを手がけるエディー・オパラ氏、プロダクションデザイナーの深澤直人氏、realmeデザインスタジオのアートディレクターを務めるジョゼ・レヴィ氏

▲エディー・オパラ氏のデザインによるrealmeブランドアイテム

▲深澤直人氏は特別仕様のスマホのデザインを手掛けている

▲ジョゼ・レヴィ氏がデザインしたワイヤレスイヤホンは日本でも発売される

realmeは、ブランドスローガンとして「Dare to Leap」を掲げています。「勢いよく、躊躇なく、飛び越える」という意味だそう。若いユーザーに向けて新しい価値を提供していくことに注力し、同じ価格帯で最も競争力のある製品を作ることを目指しているとのことです。

▲realmeのブランドスローガンは「Dare to Leap」。ターゲットは流行に敏感な若年層

 

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