「ゲルライトⅢ」のオリジナルモデルが登場したのは、1990年のこと。最も特徴的なディテールは、シュータンを2つに割ることで、足の甲の部分のフィットを高めたスプリットタンという独創的な構造。当時のランナーたちの間でも話題になったというスプリットタンは、人間の足の外側と内側の異なる傾斜にしっかりと乗るので、歩いているとき、走っているときにズレが少ない。フィット感の良さに加え、クッション性にも優れているので、履き心地は快適だ。
今作はアッパーに採用されたダックカモと、幾何学模様の丸ヒモが大きなポイントとなっているのだが、実は2015年にリリースされたコラボレーションモデルに続く迷彩シリーズとなっている。コラボレーションモデルなどをマメにチェックしているスニーカー好きの方なら、もしかしたら覚えているかもしれないのだが、昨年、アシックスタイガーとatmosのコラボレーションによるウッドランドカモを採用したシューズが発売されている。
その時にベースモデルとなったのは「ゲルライトⅤ」。「ゲルライトⅢ」と並んで人気が高い定番モデルだ。ウッドランドカモの「ゲルライトⅤ」と同様、ダックカモの「ゲルライトⅢ」も、すぐに完売となってしまうだろう。気になった方は、早めのチェックが得策だ。
発売予定日は6月25日。価格は1万7820円。
（文／神津文人）
こうづふみひと／エディター、ライター
カルチャー誌ファッション誌、モノ誌とメンズ誌の編集部を渡り歩いてフリーランスに。現在はフィットネス関連、スニーカー関連を中心に雑誌やWebメディアで執筆中。『青トレ：青学駅伝チームのコアトレーニング＆ストレッチ』（徳間書店）にも携わった。
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