今回発表されたスマホ「TONE」は、フリービットモバイルが販売していた「Pand A」をリニューアルした端末です。本機はどちらかというとコストを重視したエントリー向けのモデルなので、あまりハイスペックではありません。ディスプレイは5.5型でも、画質は960×540ピクセルのqHD。また、OSはAndroid 4.2、CPUは1.3GHzのクアッドコアを採用しています。
実を言うと、トーンモバイルは、格安SIMサービスを展開していたフリービットモバイルが、TSUTAYAを運営する「カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)」と資本・業務提携して、新しく誕生した合弁会社です(どうやら、端末だけでなく料金体系もそれほど変わっていないようでした)。TSUTAYAと提携し、販路を広げたという点が新しいわけですね。ちなみに、月額料金は端末代を含めても2000円ほど。高速通信を利用する際には、1GB当たり300円のチケットを追加購入するシステムとなっています。
トーンモバイルの最大の特徴は、Tポイントに対応していること。端末代金と基本料金の支払いでTポイントが貯まります。また、10月からはTポイントでの支払いにも対応する予定です。さらに、トーンモバイルで契約すると、TSUTAYAでCD1枚、DVD1枚が毎月無料でレンタルできる点も見逃せません。
なお、その他の代表的な特徴は次の通りです。
(1)「ONE」アプリで画像や音楽などを一括管理できる。
(2)所在地確認やアプリ利用制限ができ、子どもに持たせても安心。
(3)家族がリモート操作で端末操作を教えたり操作ができる(6月から提供開始)。
(4)動画を見るときだけ、自動で高速通信モードに切り替わる。
ちなみに、発表会場には、実店舗での売り場をイメージした展示スペースが設置されていました。トーンモバイルとしては、TSUTAYA店舗との連携によって、100万台の販売を目標にするとのことですので、なかなか気合が入っているようですよ。ただし、現時点でTONEの販売を予定するTSUTAYA店舗は、7月までの時点で全国で12店舗を予定。今後の販路拡大についても注目が集まりそうですね。
(文/井上 晃)
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