新旧2つの名作クロックが表現する100年企業ブラウンのデザイン哲学

バウハウスデザインの流れをくみ、“機能が決定するデザイン”をテーマに掲げるブラウンのセンスが散りばめられたクロック「BC12」「BC9」をベースに、100周年記念としてグレーを基調としたカラーとなっています。

▲「BC12G」単4電池1本で駆動 サイズ:W75×H75×D35mm

ラウンドシェイプの「BC12G」は、BRAUNデザインチームのチーフとして有名なディーター・ラムスの“Less but better(より良いデザインは、より少ないデザインである)”という信念を体現したミニマルなデザイン。ボディや文字盤と同じく針も薄いグレーに統一し、秒針に配置したイエローと、アラームセットボタンのサイドとアラーム針の先に配置したグリーンが差し色になっています。

暗闇で光るルミナス針を採用し、上部のボタンを押すことでライトが点灯するなど、暗所での視認性も確保。静音設計なので寝室にも置くことができます。アラーム・スヌーズ機能付き。

▲「BC9G」単3電池1本で駆動 サイズ:W75×H75×D45mm 

ドイツのデザイン賞である「reddot award 2020」で受賞歴のある「BC09」をベースにした「BC9G」は、シンプルなスクエアシェイプながら、背面に支えを設けて画面を少しだけ傾けることで見やすくなっています。ボディや液晶ディスプレイには最高級プラスチックを使用しており、安っぽさもありません。暗所で光るライト機能も付いています。

どちらも、説明書など読まなくても分かるシンプルな仕組み。最小限のデザインで過不足のない機能を入れ込んだデザインは、さすがBRAUNです。また100周年モデルのグレーは、落ち着きもありつつ明るいトーンで幅広いインテリアに馴染んでくれそうですよね。決して主張せず、知りたい情報(時刻)は分かりやすく伝えてくれる。気付けばいつも目に入る場所にあった、そんな存在になってくれそうなデスククロックです。

>> BRAUN「100周年記念クロック」

<文/&GP>

 

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