日研トータルソーシングが、元サッカー日本代表の中田英寿氏と立ち上げた「モノづくりニッポン e 仕事×ReVALUE NIPPON」プロジェクトの第3弾として登場。
全国250か所以上の酒蔵を訪問したという中田氏は、前述した日本酒を取り巻く状況を受けて、「ワインにワインセラーがあるように、日本酒に日本酒セラーがつくれたら」とのアイデアを発案。プロダクトデザイナー佐藤オオキ氏、「フロンティア東条21」に加盟する蔵元、さらに工業製品の設計開発のプロフェッショナルが集結した。
完成した日本酒セラーは、まさに“日本酒の家”。ステンレス扉の中には-5℃〜15℃までそれぞれ温度帯を変えられる3つの部屋が用意されており、それぞれの酒に適した温湿度帯で保管することが可能。四合瓶で36本、一升瓶で16本を収納でき、専用ラックを使えばワインを寝かせて収納することも可能だ。
温度設定はボタンで操作。それぞれの酒の種類や保管期間に合わせて推奨温度に設定できる「簡単設定」、好みの温度が選べる「ユーザー設定」のほか、銘柄から適切な温度に設定できる「蔵元設定」も用意する。デザイン面では酒蔵を思わせる「なまこ壁」をモチーフに、ミラー仕上げのステンレス板に菱形のパターンをグラデーション状に打ち抜いた。
見た目の美しさだけではなく、熱を効率的に排出するための開口部としても機能する。扉内側にはモーションセンサーを設置、手をかざすだけで冷蔵室内部のLED が点灯する。開口部から室内の様子を確認できるので、余計な開閉を行わなくてすみ、室内の温度を一定に保つことができる。
本製品は試作品のため販売未定とのことだが、いずれ世界中で和食とともに大吟醸が味わえる日も近いかも!
(文/&GP編集部)
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