「蔦屋家電」は、「代官山蔦屋書店」や「湘南T-SITE」などのコンセプトストアを生み出すカルチュア・コンビニエンス・クラブが手掛けた新たな家電店だ。そんな話題のスポットの内覧会が4月30日と5月1日に開催された。
店内は2フロアに分かれており、人文、衣、食、住、デザイン、旅行の6ジャンルで構成される。各コーナーに専任のコンシェルジュが常駐。このあたりは、これまでのコンセプトストアに近い形態だ。
「ワークスタイル」がテーマの1Fフロア
1Fはワークスタイルの提案を行うフロア。iPhoneやApple Watchなどを扱う「蔦屋家電 Apple Authorized Reseller」があり、ここでは端末の販売だけでなく、修理サービスなども受け付ける。オープン当初はiPhoneのサポートのみだが、他のApple製品のサポートにも順次対応予定だ。
店内中央には、3キャリアのなかから自分に合うiPhoneを提案してくれる「モバイル」コーナーもある。
「ネットワーキング」コーナーでは、Surfaceシリーズやパソコン、周辺機器なども多数用意。
「写真」コーナーは、カメラの販売だけでなく、プリントサービスも充実。写真を使ったスマホケースだけでなく、親子で楽しめる缶バッチの作成なども可能だ。
「映像」コーナーでは、4Kテレビをはじめとする、TV、レコーダーなどの家電が並ぶ。「すべてのテレビで同じ映像を流すことで、お客様の好みの一台を見つけていただきたい」(店員談)といった、細やかな工夫もみられる。その隣に「文具」コーナーがあるのも、蔦屋家電ならではの感性だ。
「音楽」コーナーは、CD/レコードの販売、レンタルに加え、オーディオ家電を販売。ヘッドフォンはシーン別に陳列されている。
「生活」がテーマの2Fフロア
1階が”ビジネス”を意識したフロアなのに対し、2階は”生活”がテーマ。一般的な家電量販店とは異なり、各メーカーの上位モデルを取り扱うのが特徴だ。
「食」コーナーには、調理家電が集められており、とくにドリンクメーカーと炊飯器が充実。パンやごはん、コーヒーなどは実際に調理したものを試食・試飲でき、実演も行われる予定だ。家電だけでなく、レシピ本なども近くに陳列されている。
「美容」コーナーでは、壁一面に展示されたドライヤーを中心に、美顔器や、スチーマーなどが豊富に揃う。
「健康」コーナーではウエアラブル機器やマッサージチェア、さらには酵素カプセルも取り揃えられている。
「ハウスキーピングコーナー」では、掃除機、洗濯機、空気清浄機やエアコンなどの生活家電が並ぶ。世界中のメーカーのアイテムが一同に介するのが魅力だ。
隣接するテナントも充実
「蔦屋家電」内には、計9店のテナントも入る。1Fは、電動アシスト自転車ショップの「モトベロ」、コーヒーショップの「スターバックス コーヒー」、コンビニエンスストアの「ファミマ!!」。
2Fは、オーガニックな食材を用いた手作りメニューを提供するカフェ「GOOD MEALS SHOP」、家具を扱う「ARFLEX」、オーディオ・ビジュアルショップの「バング&オルフセン」、ボタニカルショップの「SOLSO HOME」、子供向けの輸入玩具を扱う「ボーネルンド」、ビューティーサロン「Cu by uke」が揃う。
「蔦屋家電」に一歩足を踏み入れれば、理想のライフスタイルを思い描く手助けになるに違いない。二子玉川が、この連休の新名所となりそうだ。
(文/今西 絢美)
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