フェスに旅行にクルマ!“長距離ライドシェア”って何?

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この長距離ライドシェアサービス「notteco」だが、要はWebサイトで相乗りメンバーを募集、検索する掲示板のようなもの。ドライバーが出発地&目的地を提示して募集をかけているので、同乗者(乗りたい人)は条件に合うドライバーを探してコンタクトをとる、という流れになる。

そして、移動にかかる費用を割り勘にすることで節約しようという寸法だ。募集にはそれぞれ一人あたりの予算が提示されているが、それを見た限りでは、全体的に相場(高速バスや電車等)よりも安く済みそうである。

それにしても「シェア」という言葉が一般的に使われるようになったのはいつからだろう。若い頃は「いっぱい頼んでちょっとずつ食べよう」と言っていたのに、気づけば「皆でシェアしよう」になっている。フェイスブックの影響だろうか。まぁ何だってかまわないが、この「シェア」の精神は、大変結構なことだと思う。何だって独り占めより、分け合った方が無駄が省けるというものだ。

しかしこのサービス。抵抗を示す人も多いだろう。ヨーロッパでは広く普及しているらしいが、何せ“コミュ障大国ニッポン”である。面識のない人と待ち合わせや条件のやりとりをし、それなりの長時間を、極めて近い距離で一緒に過ごすというのは、なかなか覚悟がいるのではないだろうか。サイトのトップページにドンと現れる、コミュニケーションの化け物みたいなゴキゲンな面々にも、いちいちビクつかされる。

だが、そこは臆さずチャレンジしてみてほしい。だいたい当たり障りなく「それじゃどうもー」という具合に済んでしまうものだし、もしかしたら話に花が咲き、思わぬ嬉しい出会いとなるかもしれない。そして、仮に最悪に気まずい空間になったとしても、たかだか数時間のことである。浮いた交通費を考えればOKだ。

というように、思っているよりリスクは小さいと推測される。長距離移動の際には、選択肢のひとつに入れておいても良いのではないだろうか。

(文/太田史郎)

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