1989年に上映されたアメリカ映画『7月4日に生まれて』をリアルタイムで観たという人なら、主演のトム・クルーズが着用していたことで大ヒットとなったTIMEXの「Safari(サファリ)」をきっと覚えているだろう。
ブラウンカラーの編み込みレザーベルトにゴールドの回転ベゼルをまとった、アメリカブランドらしい「サファリ」。その復刻を望む声も多かったが、発売当時の図面が米国で消失してしまっていたため、叶うことはなかった。
それがこのたび、日本企画で本国と数年越しに及ぶ交渉の末、約四半世紀ぶりに実現することとなったのだ。
現存する貴重なデッドストックを分解し、3D スキャンや現代の技術を駆使、細部は人間の目と手で確認しながら、可能な限り忠実に再現した。また、アイコンともいえる特徴的な編み込みレザーベルトの生産を、オリジナル発売時に請け負っていた工場が現在も操業していることが判明。今回の復刻版のベルトも当時と同工場で生産されることになったというのは、なんとも奇跡的だ。
なお、この初代サファリは、インディグロ®ナイトライトが誕生する以前のモデルであるため、同機能は搭載していないそう。
初代サファリをリアルに知っている層はもちろんだが、若い層には、かえって新鮮に感じられる一本ではないだろうか。5月下旬発売で、メーカー希望小売価格は1万5120円。
(文/&GP編集部)
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