「東洋の時計王」の異名をとったセイコー創業者・服部金太郎。その原点には「常に時代の一歩先を行く」という革新と進化の精神がありました。決して急ぐことなく、また弛むことなく、常に上を目指して歩み続ける創業当時からの哲学は、現在もグランドセイコーのものづくりの中に脈打ち続けています。
今回の特別モデルでは、この創業者の信条とブランドが歩んできた歴史を、年ごとに層を重ねる大樹の年輪をイメージしたダイヤルで体現しています。木目を思わせる繊細な意匠は、同じく140周年記念モデルとして7月に発売された「SLGH007」に続くもの。
奥行きのあるダークブラウンのダイヤルと、暖かみのある18Kピンクゴールドの組み合わせが、芳醇な風格を感じさせます。ザラツ研磨による鏡面仕上げに繊細な筋目を組み合わせたケースは、18Kゴールドを削り出して造形したインデックス、視認性の高い時分針とともに、ふくよかな輝きを放ちます。
そしてもうひとつ特筆すべきは、長持続・高精度に加えて、薄型化による快適性も同時に達成した次世代を担うスプリングドライブムーブメント“キャリバー9RA2”の搭載です。
グランドセイコー専用に開発された同ムーブメントでは、巻き上げ機構に“オフセットマジックレバー”を搭載することで薄型化を実現、さらにサイズの異なる2つの香箱“デュアルサイズバレル”を組み込むことにより最大120時間という驚異のパワーリザーブを可能にしています。
シースルーバックの裏ぶたからのぞかせるのは厳寒期の信州地方で見られる霧氷を繊細な質感で表現した“霧氷仕上げ”の静謐な表情。インジケーター針の青い輝きも見る者を魅了します。
優美なデザインの中に技術の粋を結晶させた、グランドセイコーらしいスペシャルな1本。発売は11月19日からとなっています。
>> セイコーウオッチ「グランドセイコー Heritage Collection セイコー創業140周年記念限定モデル」
<文/&GP>
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