■完成度を極めた三代目「Galaxy Z Fold3 5G」
Galaxy Z Fold3 5Gは、横開きのフォルダブルモデル。日本では2019年10月に発売された「Galaxy Fold」から数えて3世代目になります。
折りたたむとフツーのスマホのように操作でき、開くとタブレットのように広い画面を使えるコンセプトは変わらず。新モデルは、さらに防水に対応し、おサイフケータイも使える、ほぼ “全部入り” と呼べる仕様に進化。さらに、Galaxyユーザーから待望されていたSペンに対応したので、アナログの手帳のような感覚で使うことも可能。5Gはsub6だけでなくミリ波にも対応しているので、どこにいても最高の通信速度で利用できます。
実際に触れて、一番の魅力と感じたのが、マルチタスク操作がしやすいこと。開くと約7.6インチの大画面では、従来モデルと同様に3つのアプリを同時に起動できます。さらに最新モデルでは、それぞれのアプリの表示位置やサイズを自由自在に変更することが可能です。長押ししてから動かしたり、境界線をスワイプしたりと、直感的に操作できるので、理想的な表示でマルチ操作ができること請け合いです。
Sペンの書き心地も試してみました。Sペンは、Galaxyの他のモデルでの使える「S Pen Pro」とZ Fold3 5G専用の「S Pen Fold Edition」が対応していますが、筆者が試したのは後者のSペン。滑らかな書き心地は従来通りですが、画面が大きいので1ページに多く書き込めて、Sペンとの相性は抜群に良いように感じました。
なお、Sペンは本体には収納できませんが、Sペンを収納するポケットを備えた専用のフリップカバーが発売されます。なお、早期購入者にプレゼントされるキャンペーンも実施されます。
■使用感は懐かしのガラケーに近い「Galaxy Z Flip3 5G」
Galaxy Z Flip3 5Gは、縦開きタイプのフォルダブルモデル。昨年2月に発売されたGalaxy Z Flip、昨年11月に発売された5G対応のGalaxy Z Flip 5Gに続く3台目ですが、“Z Flip2” はなかったので、実質的には2世代目と捉えるべきでしょう。
「開くと大画面」が売りのFoldとは異なり、Flipの最大の利点は「閉じるとコンパクト」。まるで折りたたみ式のガラケーのように小さく持ち歩けて、使うときだけパカーンと開ける趣向。最近のスマホは画面が大きくなり、見やすいのはいいんだけど、持ち歩くにはかさばる…という不満を解消してくれるわけです。
前モデルからの顕著な進化点は、折りたたみ時に使えるサブディスプレイ。約4倍の大きさになり、時刻、バッテリー残量、通知などが、より見やすく表示されるようになりました。メッセージを確認したり、音楽を操作したりと、閉じたままでできることが増え、自分のお気に入りの画像を表示させるなど、カスタマイズも楽しめます。
パッと見、カジュアルな印象ですが、Snapdragon 888を搭載しているので、操作性は軽快そのもの。防水、おサイフケータイ、ワイヤレス充電にも対応しています。ただし、5Gはsub6のみでミリ波には対応していません。
開いた時の使用感は、従来モデルとさほど変わらない印象。最先端の技術を駆使したフォルダブルスマホでありながら、それを意識せずに使えることが、この端末の魅力でしょう。完全に開くのではなく、わずかに折り曲がった状態でも使えるので、卓上に置いて動画を見たりするにも便利そうです。