長い年月をかけて開発されながらも、技術的な難しさからいったんは商品化を断念したというバルミューダのコーヒーメーカー。その企画が蘇るきっかけになったのは、コーヒーをこよなく愛する若手エンジニアが編み出した、新発想の抽出技術「Clear Brewing Method(クリア ブリューイング メソッド)」です。
これは緻密に管理された温度制御とドリップにより高濃度のコーヒーを抽出したのち、適量の湯で割ることで、濃度と温度を調節するという方法。まず100℃のスチームでサーバーを十分に温め、93℃の熱湯でコーヒー粉をじっくり蒸らします。
それから92〜91℃の高温で酸味とキレ、91〜90℃で程よい甘み、89〜82℃でコクと苦味を引き出すといった具合に、湯温や速度を精密に計算しながらゆっくりと抽出。専用設計された円錐型ドリッパーと0.2mL単位の正確なドリップで、豆の個性を引き出します。
さらに第2の注湯口から仕上げの加水を行い、サーバーに抽出されたコーヒーの成分と温度を調節。このバイパス注湯のアイデアによってコーヒーらしい力強さとともに、雑味のないクリアな後味を実現しているのです。
本体サイズは幅140mmで高さ394mm、奥行き297mm。コーヒーメーカーとしてはちょっと珍しい縦長デザインもユニークです。フルオープンになったドリッパー部分から抽出中に立ち上る湯気や、ふくよかな香りまで存分に楽しめるのも、コーヒー好きにはかなり嬉しいポイント。
付属の専用サーバーには冷めにくい真空断熱構造のステンレスを採用し、レギュラーなら1回のドリップでたっぷり3杯(約360mL)まで抽出可能。気分に合わせてストロングやアイスも楽しめて、在宅リモートワークのお供にもぴったりです。
BALMUDA The Brew(バルミューダ ザ・ブリュー)
・本体重量:約3.4kg
・電源:AC100V 50Hz/60Hz
・定格消費電力:1450W
・サーバー素材:ステンレス(真空二重構造)、PP
・最大容量:サーバー約500ml、水タンク約490ml
<文/&GP>
【関連記事】
◆こだわり派も大満足な本格コーヒーマシン5選【趣味時間最強ベストギア】
◆ありそうでなかった!インスタントコーヒーを黄金比で作れるマグカップ
◆好きな場所で好きなコーヒーを楽しめるって幸せだよね
- 1
- 2