9月16日に発売されたGoProの最新モデル「HERO10 Black」。外観は前モデル「HERO9 Black」から大きく変わらず、71.0×55.0×33.6mmという外形寸法も前モデルと同じで、153gという重量もほぼ同等です。
その一方で、最新プロセッサーの搭載によって大きく進化しているのが動画や静止画のクオリティ。まず動画に関しては「HERO9 Black」では5K30fpsだった最大解像度が「HERO10 Black」では5.3K60fpsへと大幅に進化。
静止画も、「HERO9 Black」では20MPだった最大解像度が「HERO10 Black」では23MPまでグレードアップしています。
加えて動画からの静止画の切り出しも、最大19.6MPという高いクオリティで実現可能に。文字通り目にもとまらないような激しいアクションの中からでも、ハイクオリティな瞬間を美しく切り出すことができるのです。
さらにこの進化したプロセッサーには、ローカルトーンマッピング(LTM)と3Dノイズ低減(3DNR)を特徴とするビデオアルゴリズムを新たに搭載。光量の少ない撮影環境で抜群のパフォーマンスを発揮、繊細でリアルな描写と美しいコントラストでの映像記録を実現できるようになっています。
GoProの大きな魅力のひとつでもある手ブレ補正機能も、“HyperSmooth 3.0”から“HyperSmooth 4.0”へとアップデート。特に水平を維持するチルトリミットが27°から45°に強化されたことで、より手ブレの少ない見やすい映像を残せるようになっています。
もうひとつ、「撮った映像はできるだけ早くアップしたい!」というユーザーなら、新たに対応したUSB経由での有線接続オプションにも注目。GoPro本体からスマホのQuikアプリへのファイル転送が、従来のワイヤレス転送と比べて50%以上速く行えるため、素早く編集作業に取りかかれます。
1.4インチLCDモニターの搭載などぱっと見の印象には大きな違いはなく、基本的なUIや10mの防水機能、バッテリー容量といった基本仕様も「HERO9 Black」と同じ。
一見地味なアップデートに思えるかもしれませんが、使い慣れた使用感はそのままに、パフォーマンスを大きくグレードアップさせることができるというのは、従来モデルを愛用してきたファンにとっては大きなメリット。マウントや防水ケース、フィルター、バッテリーなどの各種アクセサリーを共用できるのも、従来ユーザーにとっては歓迎できるポイントといえそうです。
<文/&GP>
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