「ナイキ エア リフト」のオリジナルモデルが登場したのは、日本ではハイテクスニーカーブームの最中であった1996年のこと。当時の長距離界を席巻していたケニア人ランナーのスタイルから着想を得て設計されたというシューズは、親指部分が独立したデザインが大きな特徴だ。
ケニア人ランナーたちが裸足でトレーニングを重ねていたことから、より足の形状に近く、つま先の自然な屈曲を促すシューズを目指すことになり、結果「ナイキ エア リフト」の独創的なデザインが生まれたという。
足の自然な動きをサポートする構造、サンダルのような軽やかさ、ほどよいクッション性を備えた「ナイキ エア リフト」。履き心地の気持ちよさも然ることながら、魅力はやはり個性的なデザインだろう。
オリジナル発売時にも、その斬新さは大きな話題となった。コーディネートが難しそうに見えるデザインではあるが、ショーツと合わせたスタイルでヒットし、ナイキを代表するモデルのひとつに。昨年、オリジナルカラーが復刻された際も、即完売となったほどその人気は高い。
懐かしく、今なお新しさを感じる「ナイキ エア リフト」。この夏、玄関に1足置いておきたい。価格は1万260円。
(文/神津文人)
カルチャー誌ファッション誌、モノ誌とメンズ誌の編集部を渡り歩いてフリーランスに。現在はフィットネス関連、スニーカー関連を中心に雑誌やWebメディアで執筆中。『青トレ:青学駅伝チームのコアトレーニング&ストレッチ』(徳間書店)にも携わった。
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