■大容量バッテリーと高コスパが魅力
motorola edge20 fusionは、国・地域によっては「motorola edge20 lite」という機種名で販売されており、motorola edge20の廉価版という位置づけです。しかし、スペックを見比べてみると「lite」と呼ぶほど大差はなく、少しだけ性能を控えめにして、低価格を実現した高コスパモデルという印象です。
ボディはmotorola edge20よりも厚く、最薄部は約8.25mmで、重さは約185g。背面パネルのエッジ部が丸みを帯びていて、しっかりと手に馴染む印象。motorola edge20に比べると、若干チープ感はありますが、4万円台のスマホとしては上々の質感。5000mAhの大容量バッテリーを搭載していることを考えると、意外と軽いとも言えます。
アウトカメラはメイン(1億800万画素)+超広角(800万画素)+深度センサー(200万画素)のトリプルレンズカメラ。メインカメラはmotorola edge20と同様に「ウルトラピクセルテクノロジー」を採用し、明るく精細な写真が撮れることが利点。超広角カメラでマクロ撮影もできます。フロントカメラは3200万画素で、セルフィーも高画質で楽しめます。
ディスプレイはmotorola edge20と同じ6.7インチ(2400×1080ドット)ですが、リフレッシュレートは最大90Hz。144Hzに比べると遅く感じる人がいるかもしれませんが、通常は60Hzで、それでも不便はないところを90Hzで表示できるわけです。4万円台のモデルとしてはメリットと捉えるべきでしょう。
SoCは台湾のMedia Tek製の「Dimensity 800U」。motorola edge20が採用するSnapdragon 778と同じくミドルハイ向けのプロセッサーで、キビキビと操作できるはずです。メモリはRAMが6GB、ROMが128GB。PCからスマホに接続して、各種アプリを利用できる「Ready For」機能も備えています。
2台に触れた筆者が強く惹かれたのはmotorola edge20のかっこよさ。スペックの満足度も高く、デザインを重視してお手頃な5Gスマホを選びたい人には絶好の選択肢となるはず。一方、motorola edge20 fusionは、一見フツーのスマホなので、ときめきはなかったのですが、誰もが安心して使えるモデルという印象。いい意味で、無難な選択肢となるでしょう。
>> モトローラ
<取材・文/村元正剛(ゴーズ)>
村元正剛|iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し、さまざまな雑誌やWebメディアに記事を寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わっている。
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