ライカと言えば、プロカメラマンにも愛用者が多いドイツの老舗ブランド。そのライカ製のレンズを搭載しているのであれば、キレイに撮れないわけがない! というわけで、いち早くHUAWEI P9を借りて試し撮りしてみました。
素人の筆者が、ただシャッターを押すだけでも、かなり満足度が高い撮れました。暗い場所で撮影するときにありがちな手ブレも起きないし、強調したい色はしっかり出るし、写真がうまくなったような気分になります。
「HUAWEI P9」には、ライカ製のダブルレンズに加えて、モノクロとRGB(カラー)の画像センサーが搭載されています。ファーウェイの説明によると、モノクロセンサーで被写体の明るさ、コントラストなどの陰影情報を捉え、RGBセンサーで色彩情報を認識し、それらを融合することで、従来のスマホカメラの常識を超える精彩な描写を実現しているとのこと。
ふたつのレンズを搭載することにより、距離測定による「デプスフォーカス」と暗い場所で効果を発揮する「レーザーフォーカス」を併用でき、素早くピントが合うこともメリット。デジタルで絞り値を調整できる「ワイドアパーチャ」機能は、撮影時にぼけ具合を確認でき、撮影後に任意の個所にフォーカスを合わせたり、ぼかしたりすることもできます。
「HUAWEI P9」は、基本性能も強力です。オクタコア(4×2.5GHz+4×1.8GHz)のCPUを搭載し、RAMは3GB、ディスプレイは約5.2インチのフルHD(1920×1080ドット)。3000mAhの大容量バッテリーを搭載しているので、電池も長持ちです。背面に搭載された指紋センサーは、一瞬で認識するので素早くロックを解除できます。この指紋センサーはカメラのシャッターとしても使え、800万画素の前面カメラでセルフィーを撮るときに重宝しそうです。
動作はサクサクで、画面も美しく、防水・防塵に対応していないことを除けば機能面での死角も見当たらず……。「HUAWEI P9」は、今年日本で発売されるSIMフリースマホの中では、今のところ最高峰のモデルと言って差し支えないでしょう。
2万円台なのにハイスペックな「HUAWEI P9 lite」
同時に発表された「HUAWEI P9 lite」は、昨年、SIMフリースマホとしては異例の大ヒットとなった「HUAWEI P8 lite」の後継モデルです。
2万9980円(税抜)という価格ながら、メタルボディを採用し、オクタコアCPU(4×2.0GHz+4×1.7GHz)、5.2インチのフルHDディスプレイを搭載するなど、「ハイエンド」と言っても差し支えないスペックを備えています。バッテリー容量も、2200mAh(P8 lite)から3000mAhへと大増量。指紋センサーも追加搭載されました。
上位モデルの「HUAWEI P9」と比べた大きな差分となるのがカメラ。「P9 lite」は、ライカとは関係ない従来のシングルレンズを搭載し、有効画素数は1300万画素(前面カメラは800万画素)。それでも、一般的なスマホのカメラと同等か、それ以上の画質で撮影できます。
スペックだけで判断すると4〜5万円台でもおかしくない仕様です。スマホを初めて使う人や、カメラの性能にこだわらない人は、「HUAWEI P9 lite」を選んだほうが断然経済的です。ですが、即決する前に、ぜひ「HUAWEI P9」にも触れて、実際にシャッターを押してみてください。やっぱりP9が欲しい!と思う人も多いのではないでしょうか。
女性向けのエレガントなスマートウォッチも登場
AndroidだけでなくiPhoneとも連携できるスマートウォッチ「HUAWEI WATCH」の新モデルも発表されました。女性向けに特化したデザインされた「Elegant」と「Jewel」です。
「Elegant」は、ベセルに「クルド・パリ」というヨーロッパの伝統的な装飾技法を施していることが特徴。「Jewel」にはスワロフスキーのキュービックジルコニアが68個もあしらわれています。どちらもイタリア製のレザーベルトを付属し、ベルトは交換可能。もちろん、文字盤はディスプレイなので、好きなデザインに変更できます。
ファーウェイが楽天市場に構えるオンラインストア「Vモール」で「HUAWEI P9」とセットで購入すると、お得に買えるキャンペーンも実施されます。自分のために「HUAWEI P9」を買って、「HUAWEI WATCH」は彼女にプレゼントするのもアリかもしれませんね。
(取材・文/村元正剛)
iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し、さまざまな雑誌やWebメディアに記事を寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わっている。
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