この「Nexum VOCE」、平たく言えばDACアンプを内蔵したワイヤレストランスミッター&レシーバー。本体サイズは26×47×10mmで重さ10g、まるでUSBメモリーのようなミニサイズですが、なんとこの小さな筐体にDACアンプとトランスミッター、レシーバー、さらにマイク機能を集約させています。
Bluetooth非搭載の機器をワイヤレス化して使うためのトランスミッターやレシーバーはこれまでもあったけれど、最新Bluetooth 5.2に対応しているものはこれが世界初とのこと。
Bluetooth 5.2では、新オーディオ技術 “LE Audio”をサポートするため、例えば複数のデバイスにブロードキャストで同時に音声を送信できたり、ハイレゾ音源対応の新コーデック“LC3”により高品位な音声データを送ることが可能。さらに新機能として追加されたオーディオシェアリング機能によって、例えばスマホの音楽を友達と共有して楽しむこともできるように。
このような機能を、手持ちのデバイスを活用しながら実現できるのが、今回ご紹介する「Nexum VOCE」というわけです。
例えばPCのストリーミング音楽をアナログスピーカーで聴きたいときは、「Nexum VOCE」をふたつ用意してそれぞれをPCとスピーカーに接続し、「Nexum VOCE」をペアリングするだけで即座にワイヤレス化(もしくはスピーカーに「Nexum VOCE」を接続、PCに「Nexum VOCE」付属のLE Audio USBドングルを接続する形でもOK)。さらに単純にワイヤレスで音声を飛ばすだけではなく、ロスレス/ハイレゾレベルのいい音で楽しむことができるというわけです。
ワイヤレスでの音声通信は複数台との同時接続も可能だから、例えばタブレットで受信しているストリーミング音楽を、3台のアナログスピーカーで同時にロスレス/ハイレゾ再生させるなんてことも可能。
ほかにも、もともとアナログで組んだホームシアターシステム一気にワイヤレス化したり、映画やゲームを仲間と一緒に迫力の音声とともに楽しんだり。さらに外付けマイクを「Nexum VOCE」と繋いでワイヤレスでスピーカーに飛ばしたり、逆に複数の「Nexum VOCE」で集音したユーザーの声をひとつのPCに集約してライブ配信するといった使い方も。アイデア次第で無限に可能性は広がりそうです。
<文/&GP>
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