タフガラケーはこれが最後!? 懐かしくてカッコいい「G’zOne」が9年ぶりに復活!

■カシオと京セラのタッグで復活が実現!

G’zOneシリーズは、G-SHOCKを生み出したカシオ計算機が手掛けたタフネスケータイで、2000年に初号機がリリースされました。「G’zOneしか使わない」というリピーターも多い人気モデルですが、カシオが2013年に携帯電話事業から撤退したことにより、先述の「G’zOne TYPE-L」が最後のモデルとなっていました。

12月10に発売される「G’zOne TYPE-XX」は、カシオがデザインして、開発と製造は京セラが行うというコラボレーションで実現。なんと企画から4年の歳月を費やしたとのこと。

▲左が2018年に公開されたコンセプトモデルで、右が今回リリースされたモデル

▲キーのデザインなど、コンセプトモデルから大きな変更はなく、製品化が実現

G’zOne TYPE-XXは、折りたたみ時には円形のサブディスプレイで時刻だけでなく、方位や気圧、日の出・日の入り時間など、さまざまな情報が得られる仕組み。上部にバンパーを備え、MIL規格の耐久性を実現していることはもちろん、新たに「塩水噴霧」にも対応。釣りやマリンスポーツを楽しむ人にもうれしい進化を遂げています。開くと約3.4インチのメインディスプレイが現れ、初代のG’zOneを思い出させる円形のテンキーを搭載。

▲ダイバーズウォッチのようなサブディスプレイは、サイドキーを押して表示を切り替えられる

▲円形のダイヤルキーは確かな手応えがあり、手袋を着けていたとしても押しやすいそう

G’zOne TYPE-Xに搭載されていた着信音をリメイクして、さらに当時は搭載できなかった幻の曲も収録。カシオケータイのユーザーにはお馴染みの“カシオペンギン”も隠れキャラとして収録されているとのこと。

▲カーソルキーを押して、ランチャーメニューを操作。スマホを長く使っている人には、懐かしい操作感だ

▲アウトドアで役立つアプリケーションがプリインされている

▲スポーツカーのような流線形フォルムも魅力

アウトカメラは約1300万画素で、アウトドアで役立つライトやブザー、FMラジオトなどのも搭載。

▲背面には約1300万画素のカメラを搭載

▲バッテリーカバーを強固に守るスクリューバッテリーロックも健在

▲IPX5、IPX8の防水対応なので、ドボンと水没させても心配無用。泡ハンドソープで洗ったり、アルコール除菌シートで拭いたりもできる

 

■3Gケータイから乗り換える人はお得!

筆者は久しぶりにガラケーに触れましたが、タッチパネルではなく物理ボタンを押しての操作が、片手でやりやすいことを改めて実感しました。約183gと、重さはそこそこあるのですが、手にするとバランスがよく、むしろ軽く感じたりもしました。

▲ガラケーとしては大きめで重めだが、片手で軽快に操作できる印象

なお、auは2022年3月に3Gを停波することが決まっていますが、このG’zOne TYPE-XXは4G LTE対応モデルです。3GのG’zOneケータイを使い続けていた人には、まさに待望の製品と言えるでしょう。

カラバリはリキッドグリーンとソリッドブラックの2色。価格は5万2800円ですが、3Gケータイから機種変更する場合は「3Gとりかえ割」によって2万2000円が割引になり、対象のG’zOneケータイから機種変更する場合は5万2800円が割引されて、なんと無料になります。

▲カラバリは2色

▲専用のケースやストラップなど、純正のアクセサリーも発売

▲卓上ホルダ(2750円)も発売

auの担当者によると、G’zOne TYPE-XXは「G’zOne20周年記念モデル」とした企画されたもので、今のところ後継モデルを発売する計画はないとのこと。高耐久性スマホは京セラ製の「TORQUE」シリーズが発売されていますが、ガラケーはこのモデルが最後になるかもしれませんね。お見逃しなく!!

>> au

 

<取材・文/村元正剛(ゴーズ)

村元正剛|iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し、さまざまな雑誌やWebメディアに記事を寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わっている。

 

 

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