「NiPoGi mini」は本体サイズ132.9×156.1×71.8mm、重さ581gの縦置きタイプの省スペースPC。主なスペックは、心臓部であるCPUに高性能&超低電圧を実現したAMD Ryzen 5 4500Uプロセッサーを実装。処理性能の向上とともに電力ロスも大きく削減、またグラフィックス周波数1500 MHzのパワフルなGPUを統合しており、高精細な描画もなめらかに再現できます。メモリーはDDR 8GB、ストレージはSSD 256GBを内蔵、無線LANはWi-Fi 6をサポートします。
…と、ここまでのスペックを見る限りでは「なるほどね〜」で終わるのですが、ここからが「NiPoGi mini」のおもしろいところ。一般にミニPCや省スペースPCというと、筐体内部にあまり余裕がないモノが多いのですが、この「NiPoGi mini」では筐体のサイドパネルがマグネットで取り付けられており、簡単に外せる仕様になっています。パネルを外すと目に入るのはメモリーとSSDそれぞれの増設用空きスロット、つまりユーザーのニーズに応じた性能強化ができるというわけです。増設容量の上限は、メモリーは最大64GBまで、SSDは最大2TBまで。コンパクトなサイズながら、使う人の好みや用途に合わせてムッキムキにパワーアップできるなんて、ちょっと楽しい!
さらにユニークなのが、筐体上部に搭載している謎のモード切替ダイヤル。じつはこの「NiPoGi mini」には“サイレント” “オート” “パフォーマンス”の3つのモードが用意されており、それぞれのモードでCPUの利用率やファンの回転速度を制御できるようになっているのです。
例えば表計算ソフトなどのビジネスワークやネット閲覧、ゲーム、動画鑑賞などの普段使いには“オート”モードにしておけば、CPUの利用率とファンの回転速度を自動で調整。一方、ノイズに煩わされることなく集中して作業に取り組みたいときには、静かな作業環境を提供してくれる“サイレント”モードがぴったり。一方、動画編集や設計関係のソフトなど、高度なグラフィックを扱う作業では、PCの性能を全開にする“パフォーマンス”モードが最適です。
さらに外部拡張性を考えてインターフェイスも豊富に搭載。高速かつ汎用性に優れるUSB3.0 ポートは3ポート、ほかに用途豊富なType-C、有線LANポートも搭載。映像出力端子としてHDMIとDisplayPortも備えるので、Type-Cと合わせれば最大3台のモニターへの同時出力も可能、オーディオポート経由でスピーカーを繋げば迫力のサウンドも楽しめます。
使う人の目的やシーンに応じていかようにもアレンジできるのがこの「NiPoGi mini」の面白さ、また電源ボタンを彩るRGBのバックライトもかなり個性的。製品のお届けは6月上旬予定となっています。
<文/&GP>
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