撮影現場の最前線にいるプロカメラマンにとって、カメラは“黒”が基本。見た目がカッコいいのはもちろんですが、“真実を写す”カメラの本質を突き詰めていくと、カメラのカラーは目立たず身を潜めることを助ける“黒”に行きつくからです。
被写体の自然体を早撮りするスナップ写真の天才と言われたアンリ・カルティエ・ブレッソンが、カメラに気付かれ被写体に撮られていることを意識させないよう、ライカにブラックテープを貼ったように、危険な紛争地帯で命をかけて写真を撮った戦場カメラマンたちが、背景に溶け込み気配を消すためブラックペイントのカメラを愛用したように、プロの現場では被写体のありのままを写すには“黒”が不可欠でした。
とはいえ、いくらブラックモデルでも、ブランドロゴやダイヤル操作のためのの表記には白やシルバー、赤などが使われるもの。ですが、クラウドファンディングサービス・うぶごえにて3月25日にプロジェクトが始まった「PENTAX K-3 Mark III Jet Black」(30万円)は、ブランドロゴも、ダイヤルも、そしてレンズすら、全てが“黒”。
カメラ本体「PENTAX K-3 Mark III Jet Black」、レンズ「HD PENTAX-DA 20-40mmF2.8-4ED Limited DC WR Jet Black」、ホットシューカバー「PENTAX O-HC177 Black」をセットにした特別パッケージで、製造工程が複雑で量産化は難しいため、クラファンにて数量限定発売です。
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