その名前からして分かる通り、この「バイオセラミック ムーンスウォッチ」はオメガのヘリテージモデル“スピードマスター ムーンウォッチ プロフェッショナル”から着想を得たもの。
スピードマスターの名を一躍世界に知らしめたNASAの有人宇宙飛行でのエピソードにちなんだ機械式クロノグラフをデザインベースに、太陽系の惑星や準惑星をテーマにアレンジした11のバリエーションを、遊び心たっぷりに展開しています。
例えば「Mission to Sun(太陽へのミッション)」と名付けられたモデルは、サンブラッシュ仕上げを施したイエローダイヤルで輝くような太陽を表現。
「Mission to Venus(金星へのミッション)」ではパステルピンクにホワイトをあわせて、サブダイヤルにはダイヤモンドを思わせる装飾を添えて愛らしく。
はたまた「Mission to Pluto(冥王星へのミッション)」ではアイボリー×バーガンディのツートーンにグレーのストラップをあわせて知的に仕上げるなど、それぞれの天体をイメージした個性的なモデルに仕上げています。
とりわけ注目を集めているのは、やはり月をテーマにした「Mission to Moon(月へのミッション)」。本家オメガのムーンウォッチと同じく、ダイヤルとベゼルはブラックで統一、また針とタキメーターの目盛りもオリジナルモデルの意匠に忠実なホワイトをチョイス。
タキメーターに施した“ドットオーバー90”、特徴的なサブダイヤル、9時位置にプリントされた“スピードマスター”の文字など、細部に渡りこだわり抜いたデザインは、相互に尊敬の念を持ちあうブランド同士だからこそ実現できたものといえます。
もちろんムーブメントは機械式ではなくクオーツだし、ベルトもカジュアルなベルクロストラップ。それでもパッと見は“まんまムーンウォッチ”のスウォッチが3万円台で手に入るとなれば、時計ファンならどうしたって気になりますよね。
またいずれのモデルもケース素材には、ヒマシ油を原料にした混合素材とセラミックとを1:2の割合であわせた“バイオセラミック”を使用、パステルピンクやペールブルーなど、カラフルなカラーは本家オメガのスピードマスターではあり得ないもの。本家オメガではあり得ないカラーが手に入るとあれば、ムーンウォッチのコレクターだって黙ってはいられません。
時計好きの間では当分止みそうにない熱狂ぶりですが、手に入れるまではもう少し時間がかかりそう。コレクションは限定ではなく順次入荷予定となっているので、後日のリリースを楽しみに待ちたいところです。
>> オメガ×スウォッチ バイオセラミック ムーンスウォッチ
<文/&GP>
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