ライカとのコラボスマホ第2弾「AQUOS R7」の進化点をチェック!

全ての画素に8つの像面位相差センサーを備える「全画素Octa PD AF方式」を採用したことも大きな特徴。これにより、前モデルのR6に比べて、AFの速度が約2倍に向上。AIによる被写体検出機能も進化し、動く被写体にも素早くピントが合わせられるようになりました。人物の顔や瞳を自動で検出して、ピントが追従するほか、犬や猫も認識してピントを合わせ続けます。

▲展示会場では、モグラたたきゲームのような装置から現れる人の顔に素早くピントを合わせるデモも披露された

▲犬や猫の写真を貼った箱をレール上に走らせるデモ。ペットは瞳AFには対応していないが、フォーカスは素早い動きに追従する

ライカと共同開発したSummicronレンズは7枚構造で、F値は1.9、焦点距離は19mm。R6と同じスペックですが、レンズカバーにナノオーダーの低反射処理を施し、反射を60%減らすことを実現しています。

▲ライカブランドのSummicron 7枚レンズを搭載。前モデルのAQUOS R6と比べて、反射を60%削減した

AQUOS R6は「デジカメ向けのセンサーを搭載したスマホ」という印象でした。筆者は実際に使っていて、画質には満足していますが、動く被写体にピントが合わせづらく、暗い場所での撮影には弱い、ズームを使うと画質が粗くなるなど、不満を感じている部分もあります。R7では、スマホのトレンドを採り入れたセンサーに進化させて、それらの弱点をしっかり克服。より使い勝手のいいカメラに進化している印象を受けました。

残念ながら、開発途中ということで、実際にカメラ性能を試してみることはできなかったのですが、会場には、R7のカメラで撮影した作例が展示されていました。特に、ポートレートの撮影画質を向上させたそうなので、人物を撮る機会が多い人は、期待していていいかもしれません。

▲レンズの左には、ポートレート専用の即興用センサーが搭載されている。なお、前モデルのR6には「LEICA」と記されていたが、R7では「LEITZ」になっている

▲人の顔のAIで解析する技術が向上。髪、目、肌、口元など、パーツごとに最適化されて撮影できる

▲1インチセンサーならではのナチュラルな光学ボケを演出できる。前モデルよりもクローズアップ撮影がしやすくなっているという

 

■5Gの通信速度は最大4.9Gbpsに

5Gの通信性能も大きく進化しています。高速通信を実現する5Gの新しい周波数は、6GHz未満の「Sub6」と、30〜300GHzの「ミリ波」(日本で使われる28GHzも含まれる)に大別されます。AQUOS R6はSub6のみの対応でしたが、AQUOS R7はSub6とミリ波の両方に対応。さらに、Sub6とミリ波を束ねて使う「Dual Connectivity」にも対応。理論値では下り最大4.9Gbps、上り最大1.1Gbpsという通信速度を実現。環境によっては、自宅に敷設した光回線より速いスピードで使えるかもしれません。

▲5Gの通信速度はAQUOS史上最高の下り最大4.9Gpbsを実現。なお、nanoSIMに加えて、eSIMにも対応している

 

■高精細&省電力のディスプレイを引き続き搭載

ディスプレイは、前モデルのAQUOS R6と同じ約6.6インチの「Pro IGZO OLED」を搭載。解像度は1260×2730ドット。リフレッシュレートは最大120Hzですが、毎秒120回の更新の間に黒画面を挿入することで最大240Hz駆動を実現。さらに、表示するコンテンツによって速度が1Hzから240Hzの範囲で変化し、消費電力を抑える独自技術も実装されています。最大輝度は2000ニトで、おそらく日本で発売されているスマホの中では最も明るく表示できます。

▲約6.6インチの有機ELディスプレイは高精細で視野角が広い

▲ディスプレイのスペックはトップクラス

▲左はAQUOS R5G、右がAQUOS R7の画面。段違いで明るさを増している

OSはAndroid 12。CPUはSnapdragon 8 Gen 1(最大2.9GHz)で、メモリはRAMが12GB、ROMが256GB。現行機種では最高峰といえるスペックを備えています。バッテリーは5000mAh。前モデルからの進化点として、ワイヤレス充電にも対応しています。

▲AQUOS R6も発売当時は最高峰のハードウェアスペックを備えていたが、R7はさらにアップデートされた

【次ページ】ディスプレイがフラットになりより角張ったデザインに

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