日産「キャラバン」といえば、トヨタ「ハイエース」のライバルに相当するモデルであり、車体サイズに対して広く確保された荷室スペースが自慢。一般的にワンボックスバンと呼ばれ、現場へ向かう職人さんの相棒といったニーズが多いと思われがちですが、昨今はそれだけじゃありません。ご存知の通り、趣味のパートナーとしてプライベートで使う人が増えています。
魅力はその広いカーゴルーム。「ミニバンがあればいいのではないか?」と思うかもしれませんが、空間の広さはやはり最初から荷物運搬用に設計されたワンボックスバンにはかないません。
後席を畳めば大人ふたりがゆったりと横になって快眠できる床が広がり、そこには自転車やバイクなども積載可能。荷室の片側にバイクや複数の自転車を積みつつ、もう片側をフラットベッドする車中泊仕様……なんて使い方にも適していて、だからバイクや自転車レース愛好家に好まれているのです。また、愛犬と競技に参加するペット愛好家にもユーザーが多いし、最近は日本各地を転々としながら、自由な「バンライフ」を送っている人も増えています。
しかし、そうやってプライベートでワンボックスバンを楽しむ人や購入を検討している人の中には、もう少し「見た目に高級感が欲しい」という人もいるのではないでしょうか。キャラバンでもハイエースでも上級グレードとしてスタイリングの見栄えをよくした仕様を用意していますが「まだまだ」と、物足りなさを感じている人も多いのかもしれません。
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