■ミッドレンジでは上位と言えるスペックを搭載
HTC Desire 22 proは、VIVE Flowとセットで買わなくても、単体で満足できる機能を備えています。
6.6インチの液晶ディスプレイは、解像度がフルHD+(1080×2412ピクセル)で、リフレッシュレートは最大120Hz。アウトカメラはメイン(6400万画素)+広角(1300万画素)+被写体深度用(500万画素)の3眼で、インカメラも3200万画素なので、高画質で自撮りができます。
デュアルSIMスロットを搭載し、2枚目のSIMの代わりにmicroSDを挿してストレージを拡張することも可能。国内の事業者が採用する5G(Sub6)と4Gの全ての周波数帯に対応していることも特徴です。SIMフリーモデルでは、ドコモが5Gに採用する「n79」という周波数帯に対応していない機種が多いのですが、n79にもしっかり対応しています。
プロセッサーは、今年発売されるミッドレンジモデルの多くが採用するSnapdragon 695 5G(最大2.2GHz)。メモリはRAMが8GB、ROMが128GBという構成。バッテリーは4520mAhで、ワイヤレス充電にも対応しています。
■デザインは新味に欠けるが、操作感は良好
9月1日に東京都内で開催された発表会では、開発中のHTC Desire 22 proに触れて、VIVE Flowを体験することもできました。
HTC Desire 22 proは大画面ディスプレイを搭載し、重さは約205.5gありますが、手に持つと、むしろ軽く感じました。背面パネルのエッジ部が丸くなっていて、手に馴染みやすいからでしょう。ただし、昨年来、フラットなデザインがトレンドになっているので、一世代前の保守的なデザインという印象を受けました。
操作感はサクサク。RAMが8GBあるので、同じクラスの競合モデルよりも快適な操作性を期待できるかもしれません。カメラの起動や撮影モードの切り替えもキビキビしていて、AIによる補正効果もわかりやすいと感じました。
■スマホで操作できるVIVE Flowはシンプルに楽しい!
セットで購入できるVIVE Flowは、頭部にバンドで固定するタイプではなく、眼鏡のように耳にかけられるVRグラス。189gという軽さなので、装着時に疲れを感じなさそうな印象。グラスを少しずらすだけで、周囲を確認できるのも便利。
VRグラスはBluetoothで接続したスマホをコントローラーとして使えることがアドバンテージ。HTC Desire 22 proには、VIVE Flowの利用に必要なアプリがプリセットされていて、簡単に使い始められるようになっています。VIVE Flowは、他社のAndroidスマホにも対応していますが、初めてVRを試してみたいという人には、HTC Desire 22 proとVIVE Flowをセットで使うと、わかりやすいでしょう。
VIVE Flowでは、アート体験やバーチャルシアター、ゲーム、アバターを作成してメタバース空間で交流したりと、多彩なコンテンツを楽しめます。
筆者は、9月15日に正式対応予定の「360Channel」を体験。360°どこを向いても広がる動画を観てみました。HTC Desire 22 proのディスプレイの左右をタップして、コンテンツを選択したり、2Dと3Dを切り替えたりと、直感的に操作でき、画質にも満足できました。
NHTC NIPPONのヴァイスプレジデントの川木富美子氏は、HTC Desire 22 proを「新しい体験ができる、未来につながるスマホ」「メタバースは難しいものではなく、誰でも簡単にアクセスできます。それを体験していただきたい」と話していました。
次のスマホで、一歩進んだ世界を楽しんでみたい! という人は検討の価値がありそうです。
>> HTC
<取材・文/村元正剛(ゴーズ)>
村元正剛|iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し、さまざまな雑誌やWebメディアに記事を寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わっている。
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