9月15日より発売を予定している「WX11000T12」と「WX7800T8」は、最新規格“Wi-Fi 6E”に準拠した家庭用無線LANルーター。9月2日の電波法施行規則等の改正によって新たに開放された6GHzの周波数帯域に対応するものとして、国内でいち早くリリースされた話題の新製品…なんですが、“Wi-Fi 6E”“6GHz”など聞いてもいまいちピンとこない人のために、ここでざっくりおさらいを。
まず “Wi-Fi 6E” の「E」は、ずばり“extended”の頭文字。“Wi-Fi 6E”とはその名の通り、現在主流となっている無線LAN通信規格“Wi-Fi 6”を拡張したもので、従来“Wi-Fi 6”で使われている2.4GHz帯、5GHz帯に加えて、より帯域幅が広い6GHzの周波数帯域も利用できる通信規格です。
たったそれだけ? と思うかもしれませんが、今回の新帯域追加は1999年に5GHz帯が登場して以来、実に20年以上ぶりとなるもの。新たに6GHz帯が加わり3つの周波数帯が併用できるようになったことで、帯域を使い分けることでより高速で安定した通信が実現できるようになるのです。
特に6GHz帯では、2.4GHz帯や5GHz帯より広い周波数幅の使用ができるため、電波干渉なく同時に使用できるチャネルをより多く確保可能。同時に複数のデバイスが使用されている状況でも混雑が少なく、安定した通信が実現できるようになります。さらに6GHz帯は他の電波(航空や気象レーダーなど)との被りがないため、5GHz帯のように通信に制限がかかる心配もなし。常に安定した通信が確保できるのもメリットのひとつです。
もちろんこれまでと同じく2.4GHz帯、5GHz帯での通信も行えるから、今使っているPCやスマホがWi-Fi 6E非対応であっても問題なく使用可能。ノートPCでは今春あたりから“Wi-Fi 6E”対応をうたったモデルも登場しているし、今後の対応デバイスの登場も大いに期待できるところ。今ルーターの買い換えを検討しているのであれば、先んじて準備しておいて損なしというわけです。
今回発売される2機種のうち「WX11000T12」は12ストリーム、「WX7800T8」は8ストリームとなっているので、使用を想定するデバイスの数に応じて選べます。また「WX11000T12」についてはWANとLANそれぞれに10Gbpsの有線ポートを搭載するので、10Gbpsを実現する高速インターネット回線サービスを利用している人、今後導入を考えている人なら断然こちらがおすすめ!
また両機種いずれも、複数台を連携させることで家じゅうのあらゆる場所で高速・安定のネット環境を確立できる“メッシュ中継機能”を搭載。メッシュ機能は「WX11000T12」「WX7800T8」とを組み合わせて使用できるので、例えば親機として「WX11000T12」をまず導入して、中継機として「WX7800T8」を追加する、といった使い方も可能。Atermらしい、アンテナ内蔵のすっきりしたデザインも好印象です。
>> NECプラットフォームズ「Aterm WX11000T12」
<文/&GP>
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