「SLばんえつ物語」とは、JR東日本磐越西線の新津駅~会津若松駅間を定期運行している7両編成の臨時快速列車で、開放感のあるパノラマ展望室が付いていたり、車内からハガキを出せる郵便ポストが設置されているなど、独自の魅力を持つ観光列車です。そして最大の特徴は、名前からも分かるようにSL(蒸気機関車)がけん引すること。使われるSL「C57 180」は、1946年の誕生後1969年秋に一度運用が終了したもの。それを「SLばんえつ物語」で使用するために、1999年4月に復活。大きな動輪と細いボイラーによる優美な外観から“貴婦人”の愛称で親しまれているSLです。
本製品の開発のきっかけとなったのが、2019年10月に300台限定で発売した黒色のストーブ「ClassicBlack」。再販希望の声を多数受ける中で、風貌がどことなくSL機関車に似ていることから、鉄道好き社員の発案で商品化が動き始めたとか。同社も新潟に本社を構えることから、「SLばんえつ物語」へのエールが込められています。
だからこそ、ディティールの再現にもこだわっており、機関車と同じ「C57 180」のナンバープレートや、煙室の扉ハンドルなど質感や素材にこだわっており、のぞき窓から見える外炎筒の炎は、機関車の焚口を彷彿とさせます。
調節用のつまみ部分には「SLばんえつ物語」のヘッドマークを採用しており、使用するたびに愛着が湧く仕掛けとなっています。
シーズンオフの際に収納できる専用バッグには、ヘッドマークをモチーフにした刺繍ワッペンが付いた特別仕様。外装箱にも描き起こしのオリジナルイラストが施されています。
暖房出力は5.14kWで、木造なら21.5㎡(13畳)、コンクリートなら29.5㎡(18畳)までの部屋を暖められます。サイズは置台を含めて高さ553×幅460×奥行460mm、重さは9.9kg。タンク容量は6.0Lで燃焼継続時間は約12時間。耐震自動消火装置付きです。
ストーブの上に笛付きケトルを置いて、お湯が沸くと同時に「汽笛が鳴る」という感覚を味わうのも楽しいかもしれません。
<文/&GP>
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