まず“デュラテクト”とは、シチズンが独自に開発した表面硬化技術のこと。ステンレスやチタニウムなど金属表面の硬度を高めることで、時計本体を傷から保護する耐摩耗性を与え、また素材本来の輝きを長時間維持できるという点でもメリットをもたらします。
特に“デュラテクトDLC”は、中間素材にこだわることで密着性を向上、優れた硬度と合わせて、ブラックカラーの美しいツヤとなめらかな感触を実現。その技術は多くのシチズン製品に採用され、時計ファンを魅了してきました。
そして今回登場の“デュラテクトDLCブルー”。これは従来のデュラテクトDLCが備える特性そのままに、美しい青の表現を可能にした新開発の硬化技術のこと。つややかな質感と優れた硬度、深いブルーの色調は、“薄膜干渉”と呼ばれる自然現象からヒントを得た技術を用いて開発されています。“薄膜干渉”とは、薄い膜の上下の境界で反射された光波が互いに干渉し、特定の波長の反射光を増強あるいは低減させるというもので、例えばシャボン玉の表面が虹色に見えるのもそうした物理的な現象の好例。
今回の限定モデルでは、こうした現象を応用した高度な成膜技術によってチタニウムの表面に深い青色をまとわせることに成功。神秘に満ちた宇宙への旅を思わせる、記念モデルにふさわしい精悍な美しさを備えています。
まず「CC4066-69E」 (31万9000円 ※1000本限定)は、“HARUTO-R”の月着陸船の脚パーツにも使用されているスーパーチタニウムをケースとベゼルの素材に採用、ベゼルとバンドの中駒に配した“デュラテクトDLCブルー”が、“デュラテクトDLC”を施したブラックのベースと鮮やかなコントラストを奏でるエコ・ドライブGPS衛星電波時計。
ムーブメントには光発電エコ・ドライブGPS衛星電波時計の最上位モデル・Cal.F950を採用、大きくレイアウトした12時・2時・4時・8時・10時のローマ数字のインデックスが重厚な印象を与えています。
「AT8187-75E」(17万6000円 ※1900本限定)も、同じく“デュラテクトDLC”と“デュラテクトDLCブルー”を巧みに使い分けたエコ・ドライブ電波時計搭載クロノグラフ。
インダイヤルの内部にまでにちりばめられたラメは広大な宇宙の奥行きを思わせるもの、ムーブメントはCal.H800。
「CB0217-71E」(13万2000円 ※1600本限定)は、ブラックの“デュラテクトDLC”をベースに、ベゼルにのみ“”DLC ブルー“デュラテクトDLC”を配してアクセントに効かせたシンプルなモデル。
ツヤのあるブラックのケースと鮮烈なブルーが、広く設計されたラメ入りダイヤルを美しく引き立てます。ムーブメントはCal.H145。
いずれも裏ぶたには35周年記念限定モデルの証として、特別にデザインされたロゴマークを刻印。発売は3モデルとも11月10日です。
>> シチズン アテッサ「Blue Universe Collection」
<文/&GP>
【関連記事】
◆ベゼルにもサファイアガラスを纏ったシチズン アテッサ エコ・ドライブGPS衛星電波時計
◆月着陸船の脚パーツと同じスーパーチタニウムを使った「シチズン アテッサ」記念モデル
◆スポーティなデザインとたしかな機能性!シチズン アテッサ×日産フェアレディ Z
- 1
- 2