りんごやサボテン、パイナップルなどさまざまな原料を用いた素材が開発されつつあるヴィーガンレザーですが、中でもこの“Mylo”はキノコの菌糸体(菌が構成する糸状の組織体)を原材料に用いた代替レザー。
ごくざっくり説明すれば、キノコの菌糸体と再生繊維とを85:15の割合であわせてシート状に仕立て、表面に水性ポリウレタン樹脂をコーティングしたモノ。菌糸体が持つ微細な繊維が作り出すしなやかで本革のような風合いと上質感を大きな特徴としています。
中でも大きなメリットとしてあげられるのが、原料供給における極めて低い環境負荷と安定性です。
材料となる菌糸体は再生可能エネルギーを100%使って稼働する最先端の垂直農法施設で育てられ、生育に必要なものは水と空気とマルチング材(培地表面を覆うおがくずなど)のみ。さらに収穫までの期間もわずか2週間足らずというから驚き!
環境に負荷をかけることなく原料の安定供給が実現でき、しかも完成品の仕上がりも強度も上々と、まさにいいこと尽くしの新素材。すでに世界の名門ブランドが製品化を果たしていおり、国内製品としては今回土屋鞄製造所から発売される3アイテムが初めてのものとなります。
まず「Mylo ハンディLファスナー」(4万8400円)は、新素材の魅力を存分に味わえるよう、外装と内装の両方に“Mylo”を贅沢に使用したミニ財布。
本体サイズは縦8.7×横11.6×厚み2.0cm、デザインの基本設計はブランド定番「ハンディLファスナー」に準じていますが、外装ボトム部分とファスナータブには耐久性の高いハードバケッタレザーを使用。あえて牛革と“Mylo”とのコンビとすることで、素材の違いを体感できるようになっています。
「Mylo ウォレットバッグ」(4万6000円)も、同じく土屋鞄が展開するブランド・objcts.io(オブジェクツ・アイオー)の人気商品の基本設計をそのままに、素材を人工皮革に置き換えたもの。
本体正面側と内ポケットには“Mylo”を使い、背面とパイピング、ショルダーストラップには人工皮革“タフガード”を使用するなど、動物性素材をいっさい使うことなく作り上げたスマホショルダーです。縦18.2cm×横13cmと、男女を問わず使いやすいサイズも魅力。
また「Mylo iPhoneケース」(1万6800円)は、リサイクルプラスチック素材を50%使った樹脂製ケースを“Mylo”で包んだシンプルなiPhoneケース。
対応機種はiPhone13, 14シリーズ(ただしiPhone 13 miniは非対応)で、ケースをつけたままでMagSafeにも対応できます。
新素材第一弾となる3製品は、一部店舗および土屋鞄製造所・objcts.io各オンラインストアで数量限定にて12月15日より発売予定。数量限定で販売は先着順となりますが、追加生産分が用意でき次第再販の予定です。
>> 土屋鞄製造所「Mylo」
<文/&GP>
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