MSIからオンラインストア限定にて登場した本製品こと「GP66 12U」は、64GBという大容量メインメモリーを搭載したゲーミングPC。ノートPCのメモリ容量といえば一般的には8〜16GB、ゲーミングPCと呼ばれるタイプでも16GB、あるいは32GBあれば余裕のある動作が実現できるのですが、この「GP66 12U」ではその倍に相当する64GB、それも従来と比べてより高速・高性能とされる最新DDR5規格対応のメモリを搭載しているのです。
とはいうものの、ことゲームプレイのみに用途を限定するのであれば、DDR5 64GBは少々オーバースペックという感も否めないかも。「CPUやグラフィック性能にはとことんこだわるけど、メモリはいまのプレイスタイルに必要な量を積んでいればとりあえずOK」という人も少なくありません。
もちろんCPUには14コア 20スレッドの第12世代 インテルCore i7-12700Hを、グラフィックには高精度描画を可能にするNVIDIA GeForce RTX 3070 Ti Laptop GPUを採用するなど抜かりなし。素早い動きの多いFPSを高密度な描画で楽しめるーーのは確かだけれど、ユーザーによっては「それにしたって64GBって必要?」という声も上がるかも。
実はこの「GP66 12U」、メモリ消費の多いエフェクトや描画を多用したゲームタイトルのプレイと併せて、クリエイティブな作業での使用を念頭に入れて開発されたもの。描画機能に優れたゲーミングPCは動画編集などの作業にはちょうどよく、特にSNSなどでの動画配信が身近になった今の時代、高スペックな環境が必要な編集作業にはもっぱらゲーミングPCを流用しているというユーザーも多く見られます。
だったらいっそ、メモリもそれなりに積んじゃおう!ということで一挙64GBを搭載した(と思われる)のが今回の新モデル。例えば複数のレイヤーと加工を組み合わせた高解像度動画の作成や、3Dグラフィックを駆使した設計やデザインなどでは、作業するPCのスペックによっては動作がもたつくことがありますが、メモリ容量に余裕のある「GP66 12U」なら同時に複数の作業を走らせてもサクサク動作、思いのままに作業を進めることができます。
もちろん専用グラボ搭載による高度なグラフィック性能は、クリエイティブな用途においても本領を発揮。4K動画編集やVRコンテンツ制作・デモ、3Dグラフィックデザインなど、業種によってはビジネスシーンにおいても大いに活躍が期待できそう。
ストレージはSSD 1TBとこちらも大容量で、ディスプレイは15.6インチ WQHD(2,560×1,440)解像度対応のOLEDパネルを搭載。残像のない滑らかな映像を堪能できる240Hzの高リフレッシュレートも魅力のひとつです。
>> MSI
<文/&GP>
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