今回のレゴのモチーフになった葛飾北斎の「神奈川沖浪裏(かながわおきなみうら)」は、「富嶽三十六景(ふがくさんんじゅうろっけい)」シリーズ全46図の中のひとつで、「凱風快晴(がいふうかいせい)」「山下白雨(さんかはくう)」とあわせて三大役物と呼ばれる人気作品です。1830年代初頭にオリジナル木版画が制作されて以来、約2世紀にわたって世界中のアートに影響を与えています。
大きな波と、その波のうねりを受けている3艘の小舟。その景色の彼方には日本の象徴でもある富士山が描かれているという構図です。
今回は北斎ならではの波の形など、原画の線と奥行きを再現するため、多様な形状のパーツを使用。その数1810個。さらに、原画の詳細を記載した説明書(プレミアムブックレット)や特製のサウンドトラックも付属しており、専用の音楽を聴いたり、知識を深めて北斎の世界に没頭しながらレゴを組み立て、作品の構造を体感できます。
ちなみに額縁もレゴというのもおもしろいところ。
黄金比(1:1.618)に近い比率だったり、黄金螺旋だったりが構図に隠れているという「神奈川沖浪裏」。世界に誇る日本の傑作を自らの手で組み立てることで、これまでなんとなく眺めていた作品をより深く理解できるチャンスかも。
>> レゴ
<文/&GP>
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