本体サイズは、折りたたんだ状態で長さ323×幅195×高さ98mm、展開した状態で長さ180×幅159×高さ296mm(いずれもカメラ、延長用グリップ、三脚を除く)。重さは、縦向き撮影時で795g、横向き撮影時(水平アーム使用)で850g。
すでに登場している「DJI RS 3」や「DJI RS 3 Pro」よりもコンパクトで軽量に作られており、「DJI RS 3 Pro」と比べると、大きさ(体積比)も重さも半分ほど。小さくなったことで携帯しやすく、軽くなったことで操作性もアップしています。
コンパクトでもパワフルなのがこのスタビライザーの持ち味で、最大ペイロード(積載量)は約2kg。主要カメラブランドのフルサイズミレーレスカメラやAPS-Cミラーレスカメラをサポートしていて、幅広いカメラやレンズの組み合わせに対応。たとえば、フルサイズミラーレスなら「ソニー α7S3 + FE24-70mm F2.8」、「LUMIX DC-S5 + L20-60mm F3.5-5.6」、APS-Cミラーレスなら「Canon EOS R7 + RF15-30mm F4.5-6.3」、「Nikon Z50 + Z28mm F2.8」などの組み合わせで使用が可能です。
撮影においては、「DJI RS 3」や「DJI RS 3 Pro」と同様の第3世代RS安定化アルゴリズムが、プログレードで手ブレを低減。スピンショットや被写体トラッキング、3Dロール360(360度回転)などのカメラワークを使って、誰でもシネマティックな映像を撮影できます。
Bluetoothシャッター操作機能を搭載していて、カメラとペアリングすればスタビライザー本体のボタンを使って、録画や撮影、フォーカスを合わせるなどの操作が可能。また、ソニーのカメラに対応デジタルレンズを取り付けて使用する際は、カメラ制御ケーブルを使わずに、スタビライザーのフロントダイヤルでデジタルズームを操作できるため撮影がよりスムーズに。
スタビライザー本体には1.4インチのフルカラータッチ画面が付いているので、細かな設定もいちいちアプリで操作する必要なく、手早く調整することが可能。その他にも、本体には手元でジンバルの制御を切り替えできるモード切り替えボタンや、ダイヤルを回してフォーカスやシャッタースピードなどを調整できるフロントダイヤルが付いていて、直感的な操作ができるのも魅力です。
SNSなどのスマホ用動画を撮影する人とってうれしいのが、追加アクセサリーを使わなくても、カメラを縦向きに設置できるようになったところ。標準のクイックリリースプレート(カメラを固定するプレート)をスタビライザーの垂直アームに取り付けるだけで縦向き撮影が可能になりました。なお、クイックリリースプレートに、カメラの回転やネジの緩みによる落下を防止するガイドが加わったのも地味に大きなポイントです。
スタビライザーの駆動時間は最大約10時間で、充電しながらの使用も可能。本体以外の付属品は、USB-C充電ケーブル、L型マルチカメラ制御ケーブル、クイックリリースプレート、三脚、ねじキットを同梱。別売のアクセサリーとしては延長用グリップやブリーフケースハンドルなどが用意されています。
Vlogや動画配信など、ミラーレスカメラで手軽に本格的な映像を撮影したい人にうってつけのスタビライザーです。
<文/&GP>
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