本機に搭載されたゼンハイザー初の音質変更機能が、特許出願中の“デュアルチューニングシステム”。音質を変えられる秘密はイヤホンのノズル部分にある小さな穴と溝にあり、イヤーピースの位置によって空気量をコントロールし、音質を変化させます。
イヤーピースを耳に浅く挿した“オープンポジション”では、穴や溝から空気が逃げることで、抜けのよい軽やかな音質に。空間の広がりを感じるサウンドが特徴です。
一方、深く挿した“クローズ/スタンダードポジション”では、穴や溝を塞いで密閉性を高めることで低音を強調。豊かな低域表現を可能にしていて、特にサブベースではその違いが強調されるとのこと。
聴く曲の傾向やその日の気分によって、イヤーピースを押し込んだり、ちょっと抜いたりで、手軽に音質をチューニングできる面白い機構です。なお、イヤーピースはシリコンタイプとフォームタイプ(低反発素材)の2種類があり、それぞれS、M、Lの3サイズが付属します。
ドライバーユニットは、7mmのダイナミックドライバーを左右に1基ずつ搭載。ポリマーをブレンドした素材が使われた振動板は、ノーコーティングかつプレーン形状をしていて、キレのあるクリアなサウンドを奏でます。
その他にも、耳に刺さるような音を軽減する“アコースティックフリース”、高域を滑らかにするイヤーピース内の“レゾネーターチャンバー”、ボーカルを際立たせる“バックボリューム機構”など、上位モデルと同等の機構も搭載。音質のよさをしっかり実感できるから、音楽を聴くことがより楽しくなるはず。
ケーブルは服や体に触れた時のタッチノイズを抑える、編み込タイプのケーブルを採用。リケーブルも可能ですが、イヤホンとの接続部はゼンハイザー独自形状のMMCXとなっているのでその点はご注意を。
ゼンハイザーが誇る確かな音質を実感でき、ハイエンド有線イヤホンの中では比較的値段もお手頃な「IE200」。“IEシリーズ”のエントリーモデルと位置付けられており、高級有線イヤホンの入門機としてもオススメですが、イヤーピースの位置で音質を変えられる“デュアルチューニングシステム”などオーディオ好きの人も楽しめる仕上がりにもなっています。1月31日発売予定です。
>> ゼンハイザー
<文/&GP>
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