砂漠の翼、再びはばたく! ホンダ「アフリカツイン」

このモンスターマシンでダカールラリーをパーフェクトに席巻するはずだったのだが、テストで熱問題が発生。リア側気筒のクーリングが巧くいかなかったと言われている。実際、ワークスマシンとして参戦することは叶わなかった。

しかし、その闘志はNXR750(こちらは水冷Vツインエンジン搭載)へ受け継がれ、1989年に優勝するなど輝かしい戦績を残した。そのコンセプトとノウハウから生まれた市販モデルこそが「アフリカツイン」だ。

デュアルパーパスバイクとして、そして究極のツアラーとして、世界中に多くのファンを生んだアフリカツインだったものの、ホンダがダカールラリーから遠ざかったこともあり、1999年を最後にその歴史に幕を閉じる……。

が、F1復帰を見てもわかるように、閉じたままにしておくはずのないのがホンダ。2012年にはダカールラリー復帰を発表。再び常勝を目指して羽ばたきはじめている。ダカールラリーには現在、単気筒のコンペティションモデルであるCRF450 RALLYを投入しているが、そのノウハウを含め、オンロードとオフロードの技術を集めて開発したのが、この新生アフリカツインだ。

目下、欧州で発売とされているものの、いずれ日本にも凱旋するはず。座して待たれよ。

(文/ブンタ)

Honda
CRF1000L Africa Twin
価格未定

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