A4サイズの紙を、折り目に沿って折り紙のように折っていくだけで使える「紙の急須」。創業120年を越える静岡県菊川市の製茶問屋・丸松製茶場と、プロダクトデザイン事務所「UO」、コミュニケーションデザイナー坪野健二郎氏の三者が2年の歳月をかけて開発したもので、日本茶を手軽かつ丁寧に淹れられるように、さまざまな工夫が施されています。
紙と言っても、素材は牛乳パックと同素材の“ミルクカートン紙”。防水性も問題なく、1回3煎まで淹れられて使い切りなので衛生的。使用後の片付けも簡単です。軽くてかさばらず、割れないのでどこにでも気軽に持ち運ぶことができるため、アウトドアのお供に最適です。
急須で淹れるお茶の美味しさの秘密は、急須内でおこる茶葉の対流にあります。この対流が起こるスペースがあれば、葉がしっかりと開き、風味・香り・成分を十分に抽出できるのです。「紙の急須」はさらに蓋をして蒸らすことができるので、ティーバッグと比べて、より日本茶本来の美味しさが際立ちます。
日本茶はもちろんですが、紅茶も美味しく淹れられます。120年続く老舗製茶問屋の豊富な知識と経験がふんだんに盛り込まれた新感覚のプロダクト。海外の方への手土産にも喜ばれそうです。
急須で丁寧にお茶を淹れるひととき。抽出を待つ間に流れる、ゆったりとした時間が慌ただしい日常を一瞬でも忘れさせてくれそう。ティーバッグとは一味違う芳醇な味や香りを楽しんでみてはいかがでしょうか。
<文/&GP>
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