ファーウェイの“本気” honor6 Plus は日本で売れるのか?

どことなく某アップル端末をイメージさせるネーミング。画面サイズやデザインもやや似ているので、やはり多少は意識しているのでしょう。しかし、手に持った手触りや質感は全く別もの。筆者としては「honor」の方が持ちやすく感じました。

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最大の違いはカメラです。本機はアウトカメラにレンズが“ふたつ”あります。800万画素のダブルレンズで撮影した画像を合成し、一眼レフのように“ぼかし”加工のついた写真を楽しめます。正直、「画像加工アプリを使えばいいじゃん」って話しですが、そういった手間をかけずに“それっぽい写真”を撮影できるのがポイント。

さすがに本物の一眼レフのようには撮れませんが、使い勝手の良さは充分に評価できます。また、約0.1秒の超高速ピント調整や、逆光で動く被写体の撮影などが可能になっており、とにかくカメラを楽しめるという印象です。

なお、ロック画面でボリュームキーを2回押すとシャッターが切れる機能は、しっかりと従来モデルを踏襲。急なシャッターチャンスに対応できて便利です。

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800万画素の高画質なインカメラは、最近のトレンドを押さえています。広角レンズを搭載しているので、友人との集合写真も撮影しやすいですし、美肌補正も便利です。なお、笑顔検出を設定しておくと、口角を上げるだけでシャッターを切れます。筆者が試してみたところ、検出感度はかなり良好でした。

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本機は5.5インチの大画面を搭載しながらも、幅75.7×縦150×薄さ7.5mm、と片手に収まるサイズ感です。OSはAndroid 4.4ですが、CPU には1.8GHz+1.3GHzのオクタコアを搭載。RAMが3GB、ROMが32GBで、SIMフリーモデルとしてはなかなかのハイエンド仕様となっています。バッテリーも大容量の3600mAhです。

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同会場では、ファーウェイ初となるオンラインストア「V モール」についても発表されていました。同ストアは、楽天が運営するショッピングモール「楽天市場」内に5月20日からオープンし、同社端末やアクセサリーなどを販売します。

「honor6 Plus」は6月中旬よりVモールで発売される予定。また、MVNOサービスの「楽天モバイル」でも取り扱います。希望小売価格(税抜)は4万5800円です。

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「honor」シリーズは国内では馴染みの薄い製品ですが、実は2014年度に世界74か国で2000万台以上を出荷したグローバルブランドです。しかし、売上の9割は中国が占めているのが現状。同社では、海外マーケットでの販売強化により、2015年度には出荷台数4000万台を目指しています。

一方、日本国内での販路は家電量販店を中心としたオフラインが中心でした。今回「V モール」をオープンすることで、日本でのオンラインの販売チャネルを開拓し、SIMロックフリー市場での競争力を高める狙いがあるようです。

果たして、ファーウェイの本気商品は日本市場でも売れるのでしょうか。

(文/井上 晃)

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