同製品は、PCに向き合う時間の長いパワーユーザー層の利用が想定されており、指の負担が少なくなるようにキーの高さが低いロープロファイルキーや、短いキーストロークが採用されているのがポイント。キートップは球状にやや窪んでいます。キー配列については、絵文字キーや、ミュートキーなども搭載。
各種設定は、PCにインストールするアプリケーション「Logi Options+」から実行できます。また、同アプリに追加される新機能「Smart Actions」もサポートし、ショートカットキーによって、複数の連続する操作を実行可能です(※同機能は、新モデル以外の既存機種も一部対応)。
なお、同シリーズでは、環境光レベルに合わせてバックライトが調整される「スマートバックライト」機能が備わっていましたが、Logi Options+からライティングの光量や時間をカスタマイズできるようになっています。
■マウス「MX ANYWHERE 3S」
「MX ANYWHERE 3S コンパクトパフォーマンスマウス」(以下、MX ANYWHERE 3S)は、これまでに展開されていた「MX ANYWHERE 3」の後継モデル。製品名からも想像できる通り、モバイル用途を想定したシリーズです。新モデルの本体重量は99g。ロジクールオンラインストアでの価格は1万3970円。なお、Bluetooth接続で利用できるため、USBレシーバーは非同梱ですが、別売のLogi Bolt対応レシーバーに対応はしています。
前世代モデルと比べると、クリック音が静かになったことがポイント。静音性の高いクリックボタン自体は、MXシリーズのパフォーマンスモデルである「MX Master 3S」ですでに導入されていましたが、それがANYWHEREでも採用された形です。トラッキングセンサーも、従来の4000DPIから8000DPIへと強化されました。なお、ガラス天板の机など場所を選ばずに使用できることも特徴です。
一方、外観には大きな変化はなく、従来モデルで好評だったという「Mag speed 電磁気スクロール」による高速スクロールの仕組みは、本製品でも踏襲されています。スクロールホイールを高速で回せば、フリースピン(高速スクロール)に自動で切り替わり、1秒間に1000行のスクロールも可能です。
■「Smart Actions」の概要
「Logi Options+」の最新機能として追加された「Smart Actions(スマートアクション)」は、Logi Options+の対応製品で利用できるようになります。スクリプトなどが記述できない人でも、マクロが使えるようになっているのがポイントです。
同アプリの対応バージョンを起動したら、まず右上に表示される「スマートアクション」をクリックします。テンプレートが並んで表示されるので、これらをそのまま、あるいはカスタマイズして利用すればOKです。「トリガーを追加」というメニューから、マウスやキーボードでの操作を指定します。
例えば、選択したアプリの新規ファイルを起動させるといった操作が簡単に実行可能。カスタマイズを工夫すれば、選択したテキストを、ブラウザを開いて、指定のプロンプトとともにAIチャットサービスへ投げるといった操作も可能です。
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ちなみに、これら2製品は、環境に配慮して製造されたカーボンニュートラル認定製品でもあります。プラスチック部分には認定済みの再利用プラスチックを一部使用し(重量ベースで「MX ANYWHERE 3S」のグラファイトでは 78%、ペイルグレーでは 61%、「MX KEYS S」のグラファイトでは 26%、ペイルグレーでは 11%)、カーボンフットプリントを軽減。パッケージには FSC認証を取得した材料が採用されています。
>> ロジクール
<取材・文/井上 晃>
井上 晃|スマートフォンやタブレットを軸に、最新ガジェットやITサービスについて取材。Webメディアや雑誌に、速報、レビュー、コラムなどを寄稿する。Twitter
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