まず特徴として挙げられるのが、テクニクスが長年培ってきたオーディオ技術を結集させたという、高解像度でクリアな音質。同社の最上位有線イヤホン「EAH-TZ700」と同じアルミ振動板を採用したフリーエッジ構造の10mmドライバーが、低域から高域まで、正確かつ力強い音を作り上げます。
前モデル(AZ60)から継承したのは、ドライバー内の空気の流れを精密に制御して臨場感のある低音域やボーカルを再現する“アコースティックコントロールチャンバー”と、高音域の周波数特性の乱れを抑えて自然な高音を鳴らす“ハーモナイザー”の独自の音響構造。デジタル処理に頼り過ぎないアナログな機構によって、高音質を実現しています。
さらに、イコライザー回路の動きをシンプルにして、サウンドモードをオフにした際の音質の劣化を抑える“ダイレクトモード”を新たに採用。コーデックはSBCとAACに加えて、LDACにも対応します。
イヤホン外側のマイクによるデジタル制御と、イヤホン内側のマイクによるアナログ制御を組み合わせた“デュアルハイブリッドノイズキャンセリング”機能によって、強力かつ自然にノイズを軽減。ノイズキャンセリングされすぎると圧迫感があって苦手、という人でも聴きやすくなっています。
アンビエント(外音取り込み)モードには、周囲の環境音も聞こえる“トランスペアレントモード”と、音楽を一時停止して周囲の会話やアナウンスを拾う“アテンションモード”のふたつのモードを搭載。なお、ノイズキャンセリングとアンビエントモードは、1~100の段階で調整が可能です。
通話においてもノイズを軽減する技術が備わっており、ビームフォーミング技術や音声解析技術を組み合わせた独自の通話音声処理技術“JustMyVoice”テクノロジーを搭載。都会の喧騒の中や風が強い日でもクリアな音で会話できるため、ビジネスシーンでも重宝しそう。
装着感にもこだわっており、イヤホンの内側には、耳穴周囲のくぼみにフィットする新開発の“コンチャフィット”形状を採用。耳への圧力を抑え、長時間着けても痛くなったり、疲れたりしにくくなっています。イヤホン自体の厚みを抑えたことで、装着時の安定感も向上。大きさや高さの異なる全7サイズのシリコン製イヤーピースも付属します。
機能性で特筆すべきは、業界初の“3台マルチポイント接続”。めんどうな操作なしでシームレスに3台のデバイスへ接続を切り替えられるため、タブレットで映画を観ている時にかかってきたスマホの着信に出るのもスムーズ。スマホやタブレット、PC、ゲーム機、音楽プレイヤーなど、複数のデバイスで完全ワイヤレスイヤホンを使う人にはもってこいです。
その他にも、ワイヤレス充電(Qi)やIPX4の防水性を搭載。連続再生時間は、イヤホン単体で最大約7時間、ケース併用だと最大約24時間(いずれもノイキャンON時、コーデックはAAC)。カラーはシルバーとブラックの2色展開となっています。
まさに完全ワイヤレスイヤホンのハイエンドモデルデビューに相応しい音質や機能性を持ち合わせた「EAH-AZ80」は、音にこだわりたい人や、複数のデバイスで完全ワイヤレスイヤホンを使いたい人にぴったり。なお、同じく強力なノイズキャンセリング機能と3台マルチポイント接続を備えた、バイオセルロース振動板採用の8mmドライバーを搭載した「EAH-AZ60M2」(2万7720円)も同時に発売されます。
>> テクニクス
<文/&GP>
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