■背面パネルがガラスになって手触り感が向上
6月13日に開催されたメディア向けの説明会でOPPOは、Reno9 Aの特徴を3つ挙げました。
まずは、背面パネル。前モデルのReno7 Aは、細かい粒子を散りばめたような「OPPO Glow」という加工技術を用いた背面パネルが人気を集めました。前モデルはポリカーボネートながらガラスのような質感を実現していましたが、Reno9 Aでは背面パネルにガラスを使用。そこにOPPO Glowを用いて、見た目だけではなく、サラサラとしていて、なおかつ手にしっとりとなじむリッチな質感に仕上がっています。
次に、サクサクとした操作感の向上。プロセッサーは前モデルと同じSnapdragon 695 5G(最大2.2GHz)ですが、メモリ(RAM)は6GBから8GBにアップグレード。データサイズの大きいアプリやマルチタスク操作がより快適に行えるように進化しています。
ただ、メモリを増やすだけでなく、新たに「Dynamic Computing Engine(DCE)」という技術が導入されています。マルチタスクを行う際のリソース配分を最適化し、操作の快適性を向上させつつ、消費電力も抑えるというもの。前モデルから引き続き、3年使ってもシステム劣化具合を5%以下に抑える「システム劣化防止機能」も搭載。ストレージの使っていない部分を利用して、メモリを最大16GB相当にまで拡張できる機能もあるので、長く使い続けたい人も安心できるでしょう。
3つめのポイントは電池持ち。約7.8mmの薄型ボディながら4500mAhの大容量バッテリーを搭載。音楽再生は最大39時間、動画視聴は最大20時間使い続けられるとのこと。スペック上の数値は前モデルと同じですが、Dynamic Computing Engineの導入などによって、前モデルから数%程度、電池持ちが向上しているそうです。
■ディスプレイとカメラの性能は前モデル並みだが…
ディスプレイは前モデルと同じく約6.4インチの有機EL。解像度はフルHD+(2400×1080)で、リフレッシュレートは最大90Hzに設定できます。
リアカメラは広角(約4800万画素/F値1.7)+超広角(約800万画素/F値2.2)+マクロ(約200万画素/F値2.4)。フロントカメラは約1600万画素(F値2.4)。前モデルと同じ構成・スペックで、ハードウエア面での変更はないとのこと。
撮影モードは従来からの「夜景モード」「ネオンポートレート」「アウト/イン同時撮影」などに加えて、新たに「AIカラーポートレート」を搭載。フロントカメラで自撮りをする際に、背景がモノクロになって、自分だけがカラーで写るユニークなモードです。
OPPO Reno Aシリーズの従来モデルと同じように、日常使いに役立つ機能が揃っていることも魅力。生体認証は指紋と顔認証に対応。指紋でロックを解除した際に、よく使う機能を素早く起動できる「クイック機能」を搭載。片手で素早くアプリを起動できる「アイコンプルダウンジェスチャー」、3本の指でなぞってスクショが撮れたりする機能も継承。今後、使うことが増えるであろうマイナンバーカード機能(スマホ用電子証明書機能)も搭載しています。
これまでに4機種をリリースして、累計180万台のセールスを記録しているOPPO Reno Aシリーズ。最新のOPPO Reno9 Aは、前モデルの基本スペックを引き継ぎ、さらにデザインに磨きをかけ、操作性を向上させたモデルです。いち早く触れてみましたが、多くの人に好まれそうなサイズで、操作感はミドルクラスとしては上々。2〜4年ぶりのスマホを買い替える人には格好の選択肢となりそうです。
<取材・文/村元正剛(ゴーズ)>
村元正剛|iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し、さまざまな雑誌やWebメディアに記事を寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わっている。
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