■使い勝手を大きく進化させた「motorola razr 40 ultra」
motorola razr 40 ultraは、折りたたみ時は手のひらサイズで、開くと6.9インチの大画面を利用できるフォルダブルモデル。
最大の特徴は、折りたたみ時でも3.6インチのディスプレイで多くのアプリを使えること。電話をかけたり、メッセージを送信したりはもちろん、QRコードを表示して決済に使ったりもできます。しかも、144Hzの高リフレッシュレートにも対応しています。
ちょっとした作業は閉じたままででき、より大きな画面で確認したり、手間がかかる作業をしたい場合は、開くと大画面表示に切り替わる仕組み。ふたつの画面を直感的に使い分けることができそうです。
180度に開くのではなく、途中まで開いて、自由な角度で立てられることも利点。卓上に置いてビデオ通話ができ、背面カメラで自撮りしたりもできます。なお、背面カメラで撮影する際は、内側ディスプレイだけでなく、外側ディスプレイにもプレビューを表示させることが可能。人物を撮影する際に、被写体にも構図を確認してもらえるわけです。
操作感も非常に軽快でした。プロセッサーにはハイエンド向けの「Snapdragon 8+ Gen 1」を採用。RAMは8GB、ストレージが256GB。内側ディスプレイのリフレッシュレートは最大165Hzで、ゲームを楽しむにも十分な仕様といえるでしょう。ステレオスピーカーを内蔵し、臨場感あるサウンドを再生する「Dolby Atmos」にも対応。バッテリーは3800mAhで、33Wの急速充電と5Wのワイヤレス充電にも対応しています。
あえて弱点を挙げるとすれば、おサイフケータイに対応していないことと、防塵・防水が「IP52」であること。「IP5X」は防塵といえる等級ですが、「IPX2」は雨に濡れるくらいは問題がない防滴レベルと考えるべきでしょう。
モトローラ製のフォルダブルスマホが日本で発売されるのは、2021年に発売された「razr 5G」以来の2台目ですが、razr 40 ultraはグローバルでは4世代目。使い勝手を大きく向上させ、完成度を高めたモデルと感じました。