折りたたみに高コスパ。モトローラの最新スマホ「razr 40 ultra」「edge 40」は秀逸の出来

■使い勝手を大きく進化させた「motorola razr 40 ultra」

motorola razr 40 ultraは、折りたたみ時は手のひらサイズで、開くと6.9インチの大画面を利用できるフォルダブルモデル。

▲折りたたみ時のサイズは約88.42×73.95×15.1mmで、手のひらでがっしりと掴めるサイズ感。重さは約188gで、一般的なスマホと変わらない。閉じた状態でも約3.6インチ(1066×1056)のディスプレイを利用できる

▲開くと約6.9インチ(2640×1080)の大画面ディスプレイが現れる

最大の特徴は、折りたたみ時でも3.6インチのディスプレイで多くのアプリを使えること。電話をかけたり、メッセージを送信したりはもちろん、QRコードを表示して決済に使ったりもできます。しかも、144Hzの高リフレッシュレートにも対応しています。

▲外側ディスプレイのホーム画面

▲閉じたままでも、ほとんどの基本アプリを利用可能

ちょっとした作業は閉じたままででき、より大きな画面で確認したり、手間がかかる作業をしたい場合は、開くと大画面表示に切り替わる仕組み。ふたつの画面を直感的に使い分けることができそうです。

▲閉じたまま外側ディスプレイでも地図を見られる

▲開くとより多くの情報が表示され、経路検索などがしやすい

180度に開くのではなく、途中まで開いて、自由な角度で立てられることも利点。卓上に置いてビデオ通話ができ、背面カメラで自撮りしたりもできます。なお、背面カメラで撮影する際は、内側ディスプレイだけでなく、外側ディスプレイにもプレビューを表示させることが可能。人物を撮影する際に、被写体にも構図を確認してもらえるわけです。

▲ヒンジの背の部分は開くと隠れる

▲内側ディスプレイの折りたたみ部分の凹みはほとんど気にならない

▲背面カメラはメイン(約1200万画素/F1.5)+超広角・マクロ(約1300万画素/F2.2)。このように立てて、セルフシャッターで自撮りすることも可能

操作感も非常に軽快でした。プロセッサーにはハイエンド向けの「Snapdragon 8+ Gen 1」を採用。RAMは8GB、ストレージが256GB。内側ディスプレイのリフレッシュレートは最大165Hzで、ゲームを楽しむにも十分な仕様といえるでしょう。ステレオスピーカーを内蔵し、臨場感あるサウンドを再生する「Dolby Atmos」にも対応。バッテリーは3800mAhで、33Wの急速充電と5Wのワイヤレス充電にも対応しています。

あえて弱点を挙げるとすれば、おサイフケータイに対応していないことと、防塵・防水が「IP52」であること。「IP5X」は防塵といえる等級ですが、「IPX2」は雨に濡れるくらいは問題がない防滴レベルと考えるべきでしょう。

モトローラ製のフォルダブルスマホが日本で発売されるのは、2021年に発売された「razr 5G」以来の2台目ですが、razr 40 ultraはグローバルでは4世代目。使い勝手を大きく向上させ、完成度を高めたモデルと感じました。

▲閉じたままでも、開いても、便利に使える印象

▲カラーはインフィニットブラックのみ。背面パネルはマットな質感だ

 

【次ページ】同価格帯ではトップクラスのスペック

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